パートナーから突然、レス(セックスレス)を理由に離婚したいと言われて、頭の中が真っ白になっていませんか。
性のことは言葉にするのも恥ずかしいテーマです。だからこそ友人にも親にも相談できず、夜中にひとりでスマホを握りしめている方も多いはずです。
本当にレスだけで離婚になってしまうのか、今まで応えられなかった自分が悪かったのか。そんな不安と自分を責める気持ちで、胸が苦しくなっているかもしれません。
はじめに、いちばん大切なことをお伝えしておきます。レスが理由でも、関係は修復できます。
私はこれまで20年以上、1万組を超えるご夫婦の関係修復をサポートしてきました。その中には、レスをきっかけに離婚を切り出され、そこから1年〜1年半かけて再び笑い合える夫婦に戻った方がたくさんいます。しかも多くの場合、最初に変わったのは夫婦のどちらか一人でした。
この記事では、まず法律の考え方と裁判所などの公的な統計をもとに、離婚の見通しをやさしく整理します。そのうえで、相手の本音と、パートナーの協力がなくても一人から始められる具体的な手順を、会話例とあわせてお伝えします。
- レスだけで離婚が認められるかどうかの法律上の考え方
- 調停を申し立てられたときの流れと今からできる備え
- レスを理由にしたパートナーの本当の気持ち
- 離婚を言われた直後にやってはいけない対応
- パートナーの協力がなくても一人から始められる修復のステップ
1.レスを理由に「離婚したい」と言われても、すぐに離婚が決まるわけではない
離婚を言われて、真っ先に知りたいのは、本当に離婚になってしまうのかということだと思います。先に結論をお伝えすると、相手が離婚したいと言っただけで、離婚が決まることはありません。
この章では、その理由を法律上の考え方から4つの視点で整理します。まずは事実を知って、少しだけ肩の力を抜いてください。
1-1.レスだけで離婚が認められるかは、期間ではなく夫婦全体の事情で決まる
何年レスが続いたら離婚できる、という決まった基準はありません。レスを理由にした離婚が認められるかどうかは、期間だけでなく、夫婦全体の事情をあわせて判断されます。
その理由は、裁判で離婚が認められるには、民法で決められた離婚の理由が必要だからです。レスの場合は、その中の、婚姻を続けることが難しい重大な理由に当たるかどうかが問われます。
判断のときに主に見られるのは、レスになった理由、拒んだことにやむを得ない事情があったか、改善に向けた話し合いをしたか、夫婦の協力が続いているか、別居しているか、といった点です。今のあなたの夫婦に当てはまるものに、チェックを入れてみてください。
| レスをめぐって見られる夫婦の事情チェックシート |
|---|
| □ レスになった理由を、自分の中で整理できている □ 拒んだことに、病気や産後の体調などの理由があった □ 改善に向けて、夫婦で話し合ったことがある □ レス以外の会話は、今も続いている □ 家事や育児などで、夫婦の協力は続いている □ 別居はしておらず、同じ家で暮らしている |
具体的に言うと、産後の体調や育児の疲れで応えられなかった場合と、理由も伝えずに長く拒み続け、会話もほとんどない場合とでは、受け止められ方が大きく変わります。
ただし、レスだから絶対に離婚にならないとも言い切れません。だからこそ、今この時点からの向き合い方が大切です。夫婦関係を立て直そうとする行動は、関係修復そのものであると同時に、あなたの立場を守ることにもつながります。
なお、自分のケースでの具体的な見通しを知りたい場合は、夫婦問題にくわしい弁護士に一度相談してみるのも一つの方法です。
1-2.あなたが同意しなければ、話し合いだけで離婚は成立しない
日本の離婚の多くは、夫婦が話し合って合意し、離婚届を出す協議離婚です。つまり、あなたが同意しなければ、話し合いだけで離婚が成立することはありません。
話し合いで合意できない場合、相手は家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停も話し合いの場なので、ここでも夫婦の合意がなければ離婚は成立しません。調停でもまとまらない場合に、初めて裁判へと進みます。
もし相手から離婚届を渡されたり、早く返事をしてほしいと急かされたりしても、その場でサインする必要はありません。たとえば、次のように落ち着いて伝えてください。
「大事なことだから、すぐには決められない。あなたがそこまで悩んでたことも、ちゃんと考えたい。少し時間がほしい」
このように、相手の悩みを受け止めながら時間をもらう伝え方なら、話し合いから逃げている印象を与えません。反対に、黙り込んだり話し合いを避け続けたりすると、相手はますます、この人とは話が通じないと感じてしまいます。
また、相手が勝手に離婚届を出してしまうのではと心配なら、市区町村の役所に離婚届の不受理申出をしておくことができます。これで、あなたの知らないうちに離婚届が受理されるのを防げます。
1-3.拒んできた側に慰謝料が求められるのはどんなケースか
拒んだという事実だけで、すぐに慰謝料が決まるわけではありません。一般的には、正当な理由なく長い間一方的に拒み続け、それが夫婦関係が壊れた主な原因だと認められた場合に、慰謝料が問題になることがあります。
反対に、病気や産後の体調、強い疲れ、相手からの暴言など、拒むことにやむを得ない理由があった場合は、その事情が考えられます。拒んできた自分が慰謝料を払うことになるのでは、と心配している方も、まずはこの点を知っておいてください。
また、あなたのほうが拒まれてきた側なのに、相手からレスを理由に離婚を言われたという場合は、考え方がまったく変わります。落ち着いて、自分がどちらの立場なのかを整理することが大切です。
お金のことが心配で眠れないほどなら、法律の専門家に状況を聞いてもらうと安心できます。ただ、お金の不安だけにとらわれてしまうと、目の前のパートナーの気持ちが見えなくなってしまいます。
本当に向き合うべきなのは、相手がなぜ離婚を口にするほど追いつめられたのか、という点です。この問いの答えは、第3章でじっくりお伝えします。
1-4.家庭裁判所でも「性的不調和」は申し立ての動機として扱われている
ここまで読んで、レスで離婚なんて本当にあるのかと感じた方もいるかもしれません。実際には、家庭裁判所でも性に関する悩みは、夫婦の問題としてきちんと扱われています。
最高裁判所の令和6年司法統計年報によると、家庭裁判所に申し立てられた婚姻関係事件で、申立ての動機に「性的不調和」を挙げたのは、夫が申立人の15,396件のうち1,622件、妻が申立人の43,033件のうち2,862件でした。
この統計は、申立人が主な動機を複数挙げる方式なので、そのまま離婚理由の割合として見ることはできません。それでも、夫婦合わせて4,484件という数は、同じ悩みを抱える夫婦が決して少なくないことを示しています。
つまり、パートナーが性の問題で離婚を考えたことは、わがままでも大げさでもありません。それだけ深く悩んでいたというサインです。そして、あなたが今感じている苦しさも、あなただけのものではありません。
2.相手が調停を申し立ててきたときの流れと備え
とはいえ、相手が本気で離婚を進めようとした場合、家庭裁判所に調停を申し立ててくる可能性もあります。
いざというときに慌てないよう、この章では手続きの流れと、今のうちにできる備えをお伝えします。
2-1.話し合いから調停、裁判へと進む離婚手続きの流れ
離婚の手続きは、夫婦での話し合い、家庭裁判所での調停、家庭裁判所での裁判の3つの段階で進みます。それぞれの違いは、次の表で確認できます。
| ▼離婚手続き3つの段階の比較表 | |||
| 段階 | 行う場所 | 誰が決めるか | あなたが同意しなくても離婚は成立するか |
|---|---|---|---|
| 夫婦での話し合い | 家庭など | 夫婦二人 | 成立しない |
| 家庭裁判所での調停 | 家庭裁判所 | 夫婦二人(調停委員が間に入る) | 原則として成立しない |
| 家庭裁判所での裁判 | 家庭裁判所 | 裁判官 | 成立する場合がある |
この表で一番知っておいてほしいのは、話し合いと調停の段階では、あなたが同意しない限り離婚は成立しないということです。そして今あなたがいるのは、多くの場合、最初の話し合いの段階です。ここでの向き合い方が、この後の流れを大きく左右します。
話し合いでまとまらない場合に進む調停では、調停委員という第三者が、夫婦それぞれの話を聞きながら話し合いを進めてくれます。裁判所の案内によると、調停では離婚するかどうかだけでなく、親権、親子交流、養育費、財産分与、年金分割、慰謝料なども一緒に話し合えます。
調停でもまとまらない場合に、初めて裁判へと進みます。裁判では、レスになった理由や夫婦の協力の有無など、夫婦全体の事情から離婚を認めるかどうかが判断されます。いきなり裁判になることはないので、その前に関係を立て直す時間はあると考えてください。
調停の具体的な進み方や当日の様子をもっと知りたい方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
(内部リンク:離婚調停の流れに関する記事)
2-2.調停を申し立てられても「離婚したくない」と伝えてよい
家庭裁判所から調停の書類が届くと、もう終わりだと感じてしまう方が少なくありません。でも、調停は離婚を決める場ではなく、話し合うための場です。
調停委員には、離婚したくない気持ちを正直に伝えて構いません。そのとき大切なのは、相手を責めることより、自分が気づいたことと、これからどう変わりたいかを話すことです。
たとえば、調停委員に次のように伝えると、あなたの本気が伝わりやすくなります。
「妻がずっと寂しい思いをしていたことに、気づけていませんでした。今は自分の何がいけなかったのかと向き合っていて、もう一度やり直す機会をいただきたいと考えています。」
反対に、その場しのぎの約束をしたり、相手の悪いところを並べたりすると、調停委員にも相手にも、変わる気がない人だと受け取られてしまいます。
また、関係を立て直すための夫婦関係調整調停(円満)という調停もあります。離婚ではなく、夫婦がもう一度うまくやっていく方法を話し合う場として使うこともできます。
調停を欠席し続けると、話し合いの機会を自分から手放すことになります。書類が届いたら無視せず、落ち着いて向き合ってください。調停で離婚を避けたいときの話し方は、こちらの記事でもくわしくお伝えしています。
(内部リンク:離婚調停で離婚したくない場合の対応に関する記事)
2-3.話し合いの内容はメモやLINEで残しておく
離婚を言われてから、相手と話をする場面は何度かあるはずです。その内容は、日付と一緒にメモやLINEのメモ機能などに残しておくことをおすすめします。
一番の理由は、相手の言葉の中に、本音のヒントがたくさん詰まっているからです。つらい話し合いの最中は、気持ちが動揺して、相手の言葉を正確に覚えていられないことがよくあります。
残しておきたいのは、話し合った日付、相手が話した離婚の理由、相手が望んでいること、あなたが伝えたこと、その後の家事や育児の分担の変化です。短いメモでも十分役に立ちます。
後から読み返すと、相手が何に一番傷ついていたのかが見えてきます。記録を重ねるうちに、同じ言葉が何度も出てくることに気づく方も少なくありません。
また、もし調停に進んだ場合も、これまでどんな話し合いをしてきたのか、自分がどう変わろうとしてきたのかを落ち着いて説明できます。
ただし、相手のスマホを勝手に見たり、こっそり録音して責める材料にしたりするのは避けてください。記録は相手を追いつめるためではなく、相手と自分を理解するためのものです。
2-4.子どもがいる夫婦が知っておきたい親権と養育費の新しいルール
子どもがいる夫婦の場合、離婚の話が出ると、子どもはどうなるのかという不安も大きいと思います。まず知っておきたいのは、2026年4月1日から離婚後の子育てに関する法律のルールが変わったことです。
大きな変更点は、離婚後も父母が話し合って、共同親権か単独親権かを選べるようになったことです。これまでのように、どちらか一方だけが親権を持つ形に限られなくなりました。
法務省の案内によると、この改正では親権のほかにも、養育費や親子交流などの仕組みが見直されています。
また、政府広報オンラインによると、養育費を決めずに離婚した場合でも、一定の条件のもとで子ども1人につき月2万円の法定養育費を請求できる制度が始まっています。ただし、これはあくまで暫定的・補充的な制度です。
こうした制度を知っておくのは、離婚の準備をするためではありません。子どもにとって何が一番いいのかを、冷静に考えるためです。
そして、どんなに気持ちが揺れていても、子どもの前で離婚の話をしたり、相手を悪く言ったりするのは避けてください。子どもにとって、両親が争う姿を見ることは大きな心の負担になります。
3.「レスが理由」の裏にある、パートナーの本当の気持ち
法律や手続きのことが分かって、少し落ち着いてきたでしょうか。ここからは、関係修復にとって最も大切な、パートナーの本当の気持ちに目を向けていきます。
相手の本音を知ることが、修復の出発点です。
3-1.レスは表面の理由で、本音は拒まれ続けた寂しさ
レスを理由に離婚を言い出す人の本音は、多くの場合、体の関係そのものではなく、拒まれ続けた寂しさです。自分は大切にされていない、異性として見てもらえていない、という気持ちが根っこにあります。
なぜなら、性の触れ合いは、多くの人にとって、自分が受け入れられていると感じられる大切な時間だからです。それを何度も断られると、自分という人間そのものを拒まれたように感じてしまいます。
私がこれまでお話を聞いてきた中でも、レスに悩む側の方が口にするのは、体のことより心のことでした。たとえば、夫婦げんかの中で次のような言葉が出たことはないでしょうか。
夫「もう俺のことなんて、どうでもいいんだろ」
この言葉は、体の関係について話しているようで、実は心のつながりを求める叫びです。レスという言葉の裏には、こうした寂しさが隠れていることがほとんどです。
つまり、相手が本当に取り戻したいのは、自分は愛されているという安心感です。そう考えると、あなたにできることは、体の関係を急いで戻すこと以外にもたくさんあると分かるはずです。
3-2.離婚を言い出すまでに、相手が一人で我慢してきたこと
あなたにとって、離婚の話は突然だったかもしれません。けれど相手にとっては、長い我慢の末にやっと口にした言葉であることがほとんどです。
相手は、何度も勇気を出して誘い、そのたびに断られて傷ついてきた可能性があります。断られることが続くと、人は傷つかないように、誘うこと自体をやめてしまいます。
その後も、なんとか気持ちを伝えようとしたことがあったかもしれません。それでも話がかみ合わず、少しずつ心を閉ざしていったのです。
妻「前に話したとき、疲れてるって笑ってごまかしたよね。あれから、もう言えなくなった」
もしこんな言葉を言われたら、それは相手が一人で抱えてきた我慢の重さを表しています。言い訳をしたくなる気持ちをおさえて、まずはその重さを受け止めてください。
一方で、離婚を言い出したということは、それだけ本気で悩み、夫婦のことを考えてきた証でもあります。本当に何も感じていなければ、わざわざ理由を伝えることもないからです。
3-3.レスになったのはあなた一人のせいではない
相手の我慢を知ると、全部自分のせいだと、自分を責めてしまう方がいます。でも、レスはどちらか一人だけの責任で起きるものではありません。
産後の体の変化や、子育ての疲れ、仕事のストレス、家事の負担のかたより、会話が減ったことなど、レスの背景にはさまざまな事情が重なっています。
内閣府の令和4年版男女共同参画白書でも、夫婦関係が壊れた原因として「性的不調和」を挙げた割合は女性13.8%、男性16.2%でした。一方、「性格の不一致」は女性57.6%、男性69.6%と、ずっと多くなっています。
私も現場で、性の悩みはそれだけが単独で起きているのではなく、日々の小さなすれ違いと深く結びついていると感じてきました。だからこそ、毎日の関わり方を変えることで、少しずつ解きほぐしていけるのです。
大切なのは、自分の責任を認めることと、自分を責め続けることは違うということです。自分を責め続けていると、心が疲れてしまい、行動する力がなくなってしまいます。
自分を責めるより、今日からの行動を変えることに力を使ってください。それが、相手にとっても一番うれしい変化になります。
4.離婚したいと言われた直後にやってはいけない4つの対応
相手の本音が見えてくると、なんとかしなければと焦る気持ちが強くなるかもしれません。ところが、この時期の焦った行動が、かえって相手の離婚の決意を固めてしまうことがあります。
私がサポートしてきたご夫婦の中でも、特によく見られるのが次の4つの対応です。
- 「そんなことで離婚なんて」と相手の悩みを軽く扱う
- 焦って義務的に体の関係を持とうとする
- 「あなただって」と責め返す
- 離婚を止めたい一心で、しつこく説得する
それぞれ、なぜ逆効果になるのか、代わりにどうすればいいのかを見ていきます。
4-1.「そんなことで離婚なんて」と相手の悩みを軽く扱う
1つ目は、相手の悩みを軽く扱ってしまうことです。驚きや戸惑いから、つい次のような言葉が出てしまう方は少なくありません。
「そんなことで離婚なんて、大げさだよ」
悪気はなくても、長い間悩んでやっと打ち明けた相手にとっては、大切な悩みをまた軽く扱われたと感じる言葉です。やっぱりこの人には何を言っても伝わらない、と心を閉ざしてしまいます。
こんなときは、まず相手の気持ちをそのまま受け止める言葉をかけてください。
「そこまで悩ませてたんだね。気づけなくて、ごめん」
たった一言でも、自分の悩みを分かろうとしてくれたと感じられると、相手の心は少しだけゆるみます。反論したいことがあっても、今はぐっとこらえることが大切です。
4-2.焦って義務的に体の関係を持とうとする
2つ目は、離婚を止めたい一心で、義務的に体の関係を持とうとすることです。レスが理由なら、それを解消すればいいと考えるのは自然なことかもしれません。
ところが、急に自分から求めたり、気持ちが追いつかないまま応じたりすると、相手は離婚を止めるための手段だと感じてしまいます。心がこもっていないことは、相手にも伝わるものです。
また、あなた自身の心がついていかないまま体の関係を持つと、それ自体が苦痛になってしまいます。その苦痛は表情や態度に表れ、かえって二人の溝を深めてしまうのです。
相手が本当に求めているのは、体の関係そのものより、自分は愛されているという安心感です。レスの解決は心のつながりを取り戻すところから始まり、その順番を守ることが、遠回りのようでいて一番の近道になります。
4-3.「あなただって」と責め返す
3つ目は、相手を責め返してしまうことです。離婚の理由を突きつけられると、自分だけが悪者にされたように感じて、言い返したくなるものです。
「あなただって、家事も育児も全然手伝ってくれなかったじゃない」
たしかに、あなたの言い分にも正しい部分があるかもしれません。レスは、産後の疲れや日々のすれ違いなど、夫婦二人の事情が重なって起きるものだからです。
けれど、離婚を言われた直後にそれを伝えると、話し合いはどちらが悪いかを決める言い合いに変わってしまいます。相手はますます心を閉ざし、離婚したい気持ちを強めてしまうのです。
あなたの気持ちや言い分は、決して我慢し続けるものではありません。ただ、それを伝えるのは、相手が落ち着いてあなたの話を聞ける状態になってからで遅くはありません。
今は、相手の気持ちを受け止めることを先にしてください。それが、後であなたの気持ちを受け止めてもらうための準備にもなります。
4-4.離婚を止めたい一心で、しつこく説得する
4つ目は、離婚を止めたい一心で、しつこく説得してしまうことです。離婚したくない気持ちが強いほど、なんとか考え直してほしいと必死になってしまいます。
毎日のように話し合いを求めたり、長いLINEを何通も送ったり、義両親や友人を巻き込んで説得してもらったりする方もいます。
けれど、離婚を考えている人は、ただでさえ気持ちに余裕がありません。そこへ説得が重なると、追いつめられたように感じて、あなたから離れたくなってしまいます。多くのご夫婦を見てきた中で、何度も目にしてきたことです。
離婚したくない気持ちは、一度落ち着いて伝えれば十分です。あとは、言葉ではなく、日々の行動で少しずつ示していくことが何より大切です。
5.パートナーの協力がなくても一人から始められる関係修復の5ステップ
言葉ではなく行動で示すといっても、何から始めればいいのか分からない方がほとんどだと思います。ここからは、パートナーの協力がなくても、あなた一人から始められる関係修復の流れをお伝えします。
大切なのは、次の5つのステップを順番に進めることです。
- 自分を責める気持ちを手放し、心を落ち着かせる
- 相手の寂しさを受け止める言葉を伝える
- 毎日の会話と笑顔で、安心できる相手に戻る
- 手をつなぐ・肩に触れるなど、軽い触れ合いから少しずつ近づく
- 体の関係について、責め合わずに本音で話し合う
見てのとおり、体の関係についての話し合いは最後のステップです。心の安心を取り戻してから、体の触れ合いへと進む。この順番こそが、レスを理由にした離婚危機を乗り越えるカギになります。
それぞれのステップを、順番に詳しく見ていきます。
5-1.【Step1】自分を責める気持ちを手放し、心を落ち着かせる
最初のステップは、あなた自身の心を落ち着かせることです。相手に働きかける前に、なぜ自分のことから始めるのかと思うかもしれません。
その理由は、自分を責め続けていたり、焦ったりしている状態では、表情や声がどうしても暗く、かたくなってしまうからです。相手はその空気を敏感に感じ取り、一緒にいると息がつまると感じてしまいます。
心を落ち着かせるために、まずは今の気持ちをノートに書き出してみてください。不安、後悔、悲しさなど、頭の中でぐるぐる回っている気持ちを文字にするだけで、少し冷静になれます。
あわせて、睡眠と食事をできるだけいつも通りにとることも大切です。心が弱っているときほど体の調子も崩れやすく、それがまた気持ちを落ち込ませてしまうからです。
ここで気をつけたいのは、無理に明るく振る舞おうとしないことです。つらいのに笑顔を作り続けると、どこかで心が折れてしまいます。落ち込む日があっても、それで構いません。
目指すのは、明るい自分ではなく、落ち着いた自分です。あなたが穏やかでいられるようになると、それだけで相手はこの人と一緒にいても大丈夫かもしれない、と少しずつ感じ始めます。
5-2.【Step2】相手の寂しさを受け止める言葉を伝える
心が少し落ち着いてきたら、次は相手の寂しさを受け止める言葉を伝えます。相手はずっと、拒まれ続けた寂しさを一人で抱えてきました。その気持ちに、まず言葉で寄り添うのです。
ただ、借りてきた言葉では相手の心に届きません。そこで、伝える前に次の3つをノートに書き出してみてください。
- 相手が一番つらかったこと
- 自分が気づけなかったこと
- これから自分がしたいこと
それぞれ、どんなことを書けばいいのかをお伝えします。
相手が一番つらかったこと
相手の立場に立って、何が一番つらかったのかを考えます。断られ続けたこと、話を聞いてもらえなかったことなど、相手が言っていた言葉や、話し合いのメモをヒントにしてください。
自分が気づけなかったこと
次に、そのつらさに自分が気づけなかったことを書き出します。ここでは言い訳や自分の事情は書かず、気づけなかった事実だけを素直に書くことが大切です。
これから自分がしたいこと
最後に、これから自分がどうしていきたいかを書きます。大きな約束ではなく、話を最後まで聞く、といった小さく続けられることにしてください。
この3つをつなげると、たとえば次のような言葉になります。
「ずっと寂しい思いをさせてたんだね。断られるたびに、つらかったよね。気づかなくて、本当にごめん。すぐに信じてもらえなくてもいいから、これから少しずつ変わっていきたいと思ってる」
伝えるタイミングは、子どもが寝た後など、相手が落ち着いているときを選んでください。長く話す必要はありません。
よくある失敗は、謝ったのだから許してほしいと、返事や見返りを求めてしまうことです。相手が黙っていても、それは当然の反応です。この言葉は、関係修復のスタートラインに立つための合図だと考えてください。
5-3.【Step3】毎日の会話と笑顔で、安心できる相手に戻る
寂しさを受け止める言葉を伝えたら、ここからが本番です。毎日の会話と笑顔を積み重ねて、相手にとって安心できる相手に戻っていきます。
なぜこのステップが大切かというと、人は安心できない相手とは、触れ合いたいと思えないからです。レスを乗り越えるには、この人と一緒にいると落ち着く、という感覚を少しずつ取り戻してもらう必要があります。
具体的には、おはよう、おかえり、ありがとうといった基本のあいさつを、相手の目を見て笑顔で伝えることから始めてください。帰ってきた相手に、今日もお疲れさまと一言添えるだけでも、家の空気は少しずつ変わっていきます。
さらに、相手の話を最後まで聞くことも大切です。途中で口をはさんだり、アドバイスをしたりせず、うなずきながら聞くだけで、相手は分かってもらえたと感じられます。
ただし、最初のうちは、返事がそっけなかったり、冷たい言葉を返されたりすることもあります。多くの方がここでつまずくので、そんなときの返し方を知っておいてください。
妻「今さら優しくされても、遅いよ」
夫「そう思われても仕方ないよね。それでも、続けたいと思ってる」
このように、相手の言葉を否定せずに受け止め、自分の気持ちだけを短く伝えます。言い返したり落ち込んだ顔を見せたりしないことで、相手は少しずつ、この人は本当に変わろうとしているのかもしれないと感じ始めます。
安心は一日で生まれるものではありません。数か月かけて積み重ねていくものだと考えて、相手の反応に振り回されずに続けてください。
5-4.【Step4】手をつなぐ・肩に触れるなど、軽い触れ合いから少しずつ近づく
会話が自然にできるようになり、相手の表情がやわらいできたら、次は軽い触れ合いへと進みます。ここで大切なのは、いきなり性的な触れ合いを目指さないことです。
長くレスが続いた夫婦にとって、体の触れ合いはハードルがとても高いものです。だからこそ、日常の中のさりげない触れ合いから、少しずつ体の距離を縮めていきます。
たとえば、物を手渡すときに軽く手が触れる、お疲れさまと言いながら肩をぽんとたたく、ソファで少し近くに座る、といったことです。こうした小さな触れ合いが、心の距離をぐっと近づけてくれます。
もしあなたが、これまで誘いを断ってきた側なら、あなたから触れることには特に大きな意味があります。相手にとっては、自分はもう拒まれていないのかもしれない、と感じられるきっかけになるからです。
ただし、相手が体をこわばらせたり、少し離れたりしたときは、すぐにやめてください。無理に続けると、相手は触れられること自体を警戒するようになってしまいます。
また、触れ合いを性的な誘いの合図にしないことも大切です。触れるたびにその先を期待されると感じると、相手は安心して触れ合えなくなります。触れること自体を、あたたかい時間として大切にしてください。
5-5.【Step5】体の関係について、責め合わずに本音で話し合う
軽い触れ合いが自然にできるようになったら、最後のステップとして、体の関係について本音で話し合います。心の距離が縮まった今だからこそ、お互いに落ち着いて話ができるはずです。
話し合いでは、相手を責めるのではなく、自分の気持ちや事情を正直に伝えることを意識してください。そのうえで、相手がどんな触れ合いを望んでいるのかを、じっくり聞きます。
たとえば、次のような切り出し方です。
「前は疲れてて、ちゃんと向き合えなかった。でも、あなたとの時間を大事にしたいって思ってる。どんなふうにしていけたらいいか、一緒に考えたいな」
このとき、頻度や触れ合い方について、どちらかが一方的に決めるのではなく、二人でちょうどいい形を探していくことが大切です。夫婦の形に、決まった正解はありません。
もし、体の痛みや体調の問題があって応えにくい場合は、婦人科や泌尿器科など医療機関に相談することも考えてください。一人で我慢するより、原因がはっきりすることで気持ちが楽になることもあります。
一度の話し合いで、すべてを解決しようとしなくて大丈夫です。体の関係は、心の安心の先に戻ってきます。焦らず、少しずつ二人の形を作っていってください。
6.レスを理由に離婚を言われた夫婦が1年半で関係を取り戻した事例
ここまでお伝えしたステップを実践して、実際に関係を取り戻したご夫婦の事例をご紹介します。どちらの事例も、最初に変わり始めたのは夫婦のどちらか一人でした。
なお、ご本人が特定されないよう、内容の一部を変えてお伝えしています。
6-1.事例1:産後から続いたレスで、夫に離婚を切り出された妻のケース
一つ目は、30代の女性のケースです。第一子を出産してから、育児の疲れもあって夫の誘いを断り続け、気づけば長いレスになっていました。
ある日、夫から「もう夫婦でいる意味が分からない。離婚したい」と告げられ、彼女は夫には内緒で私のもとへ相談に来ました。最初は、疲れていたのだから仕方なかった、と自分を守る気持ちも強くありました。
しかし、夫がどれだけ寂しい思いをしてきたかに気づいてからは、まず夫の気持ちを受け止める言葉を伝えました。そのうえで、毎日のあいさつや、夫の話を最後まで聞くことを続けていきました。
半年ほどは、夫の態度はほとんど変わりませんでした。それでも続けていると、夫のほうから仕事の話をしてくれる日が増え、1年たつころには、並んで歩くときに自然と手をつなげるようになりました。
そして1年半がたったころ、夫から「離婚の話は、なしにしよう」と言われたそうです。その後、体の関係についても二人で話し合い、少しずつ触れ合いを取り戻していきました。
このケースから分かるのは、夫が求めていたのは体の関係そのものより、自分を大切にしてくれているという実感だったということです。
6-2.事例2:妻の誘いを断り続け、離婚を突きつけられた夫のケース
二つ目は、40代の男性のケースです。仕事の忙しさと疲れから妻の誘いを断り続けていたところ、ある日、妻から離婚を突きつけられました。
彼は慌てて、自分から妻を誘うようになりました。ところが、妻は「離婚されたくないからでしょ」とかえって心を閉ざしてしまい、状況はさらに悪くなってしまいました。
その後、妻には内緒でカウンセリングを受け始め、体より先に心の安心を取り戻す大切さに気づきました。そこからは、妻の話をさえぎらずに聞く、休日は家族の時間を大切にする、小さなことにもありがとうと伝える、といった行動を続けました。
1年ほどたったころ、ソファで並んでテレビを見ながら、妻が自然と肩を寄せてくるようになりました。さらにその後、妻のほうから、ずっと女性として見てもらえていないのがつらかった、と本音を話してくれたのです。
そのとき彼は、言い訳をしたくなる気持ちをぐっとこらえ、「ずっとそんな思いをさせてたんだね。話してくれて、ありがとう」とだけ伝えました。妻はその言葉を聞いて、声を出して泣いたそうです。
この日を境に、二人は体の関係についても少しずつ落ち着いて話せるようになりました。1年半がたつころには、離婚の話はいつの間にか出なくなっていました。
このケースから分かるのは、焦って体の関係から戻そうとすると逆効果になるということです。順番を変え、本音を受け止めたことで、妻の心は開いていきました。
6-3.関係が少しずつ変わっていく1年〜1年半の流れ
二つの事例に共通しているのは、関係がある日突然よくなったのではなく、少しずつ段階を追って変わっていったことです。ここでは、その流れを表にまとめます。
| ▼関係修復が進んでいく流れの目安 | ||
| 時期 | よく見られる相手の様子 | あなたが力を入れること |
|---|---|---|
| 離婚を言われた直後〜3か月 | 態度が冷たく、会話も少ない | 自分の心を落ち着かせ、寂しさを受け止める言葉を伝える |
| 3か月〜半年 | 変化は小さいが、責める言葉が減ってくる | 毎日のあいさつと、話を最後まで聞くことを続ける |
| 半年〜1年 | 相手から話しかけてくる日が増える | 手が触れるなど、軽い触れ合いを少しずつ増やす |
| 1年〜1年半 | 本音を話してくれるようになる | 体の関係について、責め合わずに本音で話し合う |
表のとおり、最初の数か月は相手の変化がほとんど見えないことが多いです。多くの方がここで、やっぱり無理なのかもしれないと心が折れそうになります。
けれど、目に見えない変化は、この時期から相手の心の中で確実に起きています。反応がない時期こそ、あきらめずに続けることが大切です。
また、途中で関係が逆戻りしたように感じる日もあるはずです。そんなときは一歩下がって、前のステップに戻れば大丈夫です。行ったり来たりしながら進んでいくのが、関係修復の自然な流れです。
7.レスを理由に離婚したいと言われた人からよくある質問
事例を読んで、自分にもできるかもしれないと感じた一方で、自分の場合はどうなのだろうという疑問も出てくるはずです。そこで、レスを理由に離婚したいと言われた方から特によくいただく質問にお答えします。
7-1.Q.体の関係に応える気持ちになれなくても、修復はできる?
大切なのは、無理に応じようとしないことです。気持ちがついてこないまま体の関係を持つと、あなたの心がすり減り、かえって関係がこじれてしまいます。
そのうえで、なぜ応える気持ちになれないのかを、一度ゆっくり整理してみてください。疲れや体調のせいなのか、相手への不満がたまっているからなのか、理由によって向き合い方が変わります。
多くの場合、毎日の会話や軽い触れ合いを重ねて心の距離が縮まると、少しずつ気持ちにも変化が生まれてきます。今は、応えられない自分を責めず、できることから始めてください。
7-2.Q.相手に好きな人がいるかもしれない場合はどうすればいい?
不安な気持ちから、相手のスマホをこっそり見たり、問い詰めたりしたくなるかもしれません。けれど、確かなことが分からないまま責めると、相手はますます心を閉ざしてしまいます。
仮に相手の心が別の人に向きかけていたとしても、その背景には、家庭で満たされなかった寂しさがあることが少なくありません。だからこそ、あなたが安心できる相手に戻ることには大きな意味があります。
ただし、浮気がはっきりしている場合は、慰謝料などの法律上の考え方も変わってきます。浮気が疑われるときの向き合い方は、こちらの記事でくわしくお伝えしています。
(内部リンク:浮気・不倫で離婚を言われた場合の対応に関する記事)
7-3.Q.すでに別居が始まっていても、まだ間に合う?
別居中は、連絡の回数を控えめにして、短く穏やかなやり取りを心がけてください。毎日のように連絡をしたり、長い文章を送ったりすると、相手は追いかけられているように感じてしまいます。
子どもがいる場合は、子どもの受け渡しのときなど、顔を合わせる短い時間を大切にしてください。そのときの穏やかな表情や、ありがとうの一言が、相手の心を少しずつほぐしていきます。
一方で、別居の期間が長くなるほど、夫婦関係が壊れていると見られやすくなることも事実です。先延ばしにせず、今日からできることを始めてください。別居中の連絡の取り方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
(内部リンク:別居中の連絡頻度・関係修復に関する記事)
8.一人で抱え込まず、専門家の力を借りるという選択
ここまで、一人から始められる関係修復の方法をお伝えしてきました。ただ、性の悩みは誰にも話しにくいぶん、一人で抱え込んで苦しくなってしまう方も少なくありません。
この章では、専門家の力を借りるという選択肢についてお伝えします。
8-1.パートナーに知られずに、一人でカウンセリングを始められる
夫婦カウンセリングと聞くと、夫婦二人で受けるものを思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、私たちのカウンセリングは、悩んでいる妻か夫のどちらか一人だけが、パートナーには内緒で受けていただく形です。
離婚を言い出した相手に、一緒にカウンセリングに行こうと誘っても、断られることがほとんどです。だからこそ、あなた一人から始められることに大きな意味があります。
初回のカウンセリングでは、まずあなたの今の気持ちと、離婚を言われるまでの経緯をじっくりお聞きします。性のことは話しにくいと思いますが、話せる範囲からで構いません。
そのうえで、相手の性格やこれまでの夫婦の歩みを一緒に整理し、明日から何をすればいいのか、最初の一歩を具体的に決めていきます。帰るころには、何から手をつければいいか分からない状態から抜け出せるはずです。
関係修復の途中では、思うように相手が変わらず、心が折れそうになる時期が必ずあります。そんなときに、次に何をすればいいかを一緒に考えられる相手がいることは、大きな支えになります。
相手が変わるのを待つのではなく、あなたが先に変わる。その一歩を、一人きりではなく専門家と一緒に踏み出したい方は、下記のページからカウンセリングの詳細をご確認ください。
(申し込みページへのリンク)
8-2.専門家に相談したほうがいいタイミングの目安
一人で取り組むことも、もちろんできます。ただ、次のような状態のときは、早めに専門家の力を借りることをおすすめします。
- 自分を責める気持ちが強く、眠れない日が続いている
- 何を話しても、相手の態度がどんどん悪くなっている
- 家庭裁判所から調停の書類が届いた
- 相手から暴力や激しい暴言を受けている
それぞれ、どんな専門家に相談すればいいのかをお伝えします。
自分を責める気持ちが強く、眠れない日が続いている
心が疲れきっている状態では、関係修復の行動を続けることは難しくなります。まずはあなた自身の心を立て直すことが先です。眠れない、食事がとれないといった状態が続くときは、医療機関に相談することも考えてください。
何を話しても、相手の態度がどんどん悪くなっている
自分なりに頑張っているのに状況が悪くなっている場合は、関わり方のどこかにずれがある可能性があります。夫婦関係にくわしいカウンセラーに相談すると、自分では気づけなかった原因が見えてきます。
家庭裁判所から調停の書類が届いた
調停の書類が届いたときは、法律上の見通しを知るためにも、夫婦問題にくわしい弁護士に一度相談しておくと安心です。そのうえで、関係修復への取り組みは並行して続けることができます。
相手から暴力や激しい暴言を受けている
暴力や激しい暴言がある場合は、関係修復よりも、あなたと子どもの安全を守ることが最優先です。一人で我慢せず、警察や自治体の相談窓口など、公的な相談先に早めに相談してください。
まとめ
レスを理由に離婚したいと言われても、それで夫婦が終わりになるわけではありません。この記事でお伝えした大切なポイントを、最後にもう一度確認しておきます。
- レスだけで離婚が決まるわけではなく、夫婦全体の事情で判断される
- あなたが同意しなければ、話し合いだけで離婚は成立しない
- レスの裏にある本音は、拒まれ続けた寂しさであることが多い
- 焦って体の関係を持とうとしたり、責め返したりするのは逆効果になる
- 心の安心を取り戻してから、体の触れ合いへと順番に進める
- 関係修復には、1年〜1年半ほどの時間をかけるつもりで取り組む
相手がレスを理由に離婚を口にしたのは、あなたを傷つけるためではなく、それだけ長い間寂しさを抱えてきたからです。その寂しさに気づけた今が、関係を立て直すスタートラインです。
パートナーの協力がなくても、あなた一人から始められることはたくさんあります。あなたが先に変われば、夫婦の関係は必ず動き始めます。
まずは今夜、相手が一番つらかったこと、自分が気づけなかったこと、これから自分がしたいことの3つを、ノートに書き出してみてください。それを書き終えたとき、あなたの関係修復はもう始まっています。
実際に、同じように離婚を言われた場所から、1年〜1年半かけて再び笑い合える夫婦に戻った方がたくさんいます。一人で抱えきれないときは、どうか遠慮なく専門家の力も借りてください。
あなたの夫婦に、もう一度あたたかな笑顔が戻ることを、心から願っています。




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