浪費で離婚したいと言われたら|壊れたのはお金より信頼。一人で取り戻す現実的な5ステップ

パートナーから浪費を理由に離婚したいと言われて、頭が真っ白になっていませんか。カードの明細や借金が見つかって強く責められ、気づけばもう無理だと告げられていた。そんな状況で、後悔と不安で胸が押しつぶされそうになっているかもしれません。

最初に結論をお伝えしておきます。浪費を理由に離婚を求められても、それだけですぐに離婚が成立するわけではありません。夫婦の話し合いで決める協議離婚は、二人が合意しなければ成立しないからです。

そして、浪費を理由に離婚を切り出されても、夫婦関係を立て直すことは十分にできます。私は20年以上、離婚の危機にある夫婦の相談を受けてきました。その中で、お金の問題から信頼を取り戻した夫婦をたくさん見てきました。

しかもその多くは、パートナーが協力してくれない状態から始まっています。どちらか一方が先に変わることで、修復のきっかけをつかんでいるのです。今あなたが一人で悩んでいる状態からでも、始められることはあります。

この記事を読むと、法律やお金の基本から、一人で始められる修復の方法まで分かります。

この記事で分かること
  • 浪費を理由に離婚を求められたとき、本当に離婚になるのか
  • 離婚した場合の財産分与・借金・慰謝料・親権のこと
  • パートナーが金額以上に傷ついている本当の理由
  • 離婚を切り出された直後にやってはいけないこと
  • パートナーの協力がなくても一人で始められる信頼回復の5ステップ

目次

1.浪費を理由に「離婚したい」と言われたら本当に離婚になるの?

浪費があるだけで、すぐに離婚が決まるわけではありません。ここでは、法律での考え方と、あなたに残されている時間について順番に見ていきます。

1-1.浪費があるだけで、すぐに離婚が成立するわけではない

結論からお伝えすると、浪費があったという事実だけで、すぐに離婚が決まるわけではありません。

民法では、裁判で離婚が認められる理由があらかじめ決められています。ただし、その中に浪費という言葉は出てきません。浪費は、条文にある「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたるかどうかで判断されます。

そのときに見られるのは、使った金額だけではありません。家計にどれくらい影響したのか、何度も繰り返しているのか、改善しようとしているのか、夫婦関係がどこまで壊れているのか。こうした事情をまとめて見て判断されます。

とはいえ、浪費が夫婦の大きな悩みになりやすいのも事実です。最高裁判所事務総局が2026年6月に公表した「令和7年 司法統計年報 3 家事編」によると、2025年に全国の家庭裁判所が受け付けた婚姻関係事件は57,491件でした。

そのうち申立ての動機として「浪費する」を挙げたのは、夫からの申立てで1,784件(夫の申立て全体の約11.6%)、妻からの申立てで3,463件(妻の申立て全体の約8.2%)です。

この数字は、浪費が原因で離婚した件数ではありません。申立てた人が主な動機を3つまで選べる仕組みなので、ほかの理由と一緒に挙げられている場合も含まれます。それでも、お金の使い方をめぐって苦しんでいる夫婦は、決して少なくないことが分かります。

つまり、あなたの悩みは特別なものではありません。そして、離婚を告げられた今この瞬間は、まだ何も確定していない段階です。立て直すための時間は、まだあなたの手の中にあります。

1-2.法律上「問題のある浪費」と判断されやすい4つのケース

浪費とは、収入や家計に見合わない支出が続き、家族の生活に悪い影響が出ている状態のことです。つまり、浪費かどうかは金額だけでは決まらず、家計とのバランスで判断されます。

総務省統計局が2026年2月に公表した「家計調査報告(2025年平均)」によると、二人以上の世帯の消費支出は、1か月平均で314,001円でした。ただ、収入や子どもの人数、住宅ローンの有無によって、ふさわしい支出は家庭ごとにまったく違います。

そのうえで、法律上も問題になりやすいのは次の4つのケースです。

問題のある浪費と判断されやすい4つのケース
  1. 生活費や子どものためのお金まで使い込んでいる
  2. 借金をしてまでお金を使っている
  3. パートナーに隠れてお金を使っている
  4. 注意されても何度も繰り返している

それでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきます。

生活費や子どものためのお金まで使い込んでいる

食費や家賃、子どもの学費など、家族の生活を支えるお金に手をつけている場合は、深刻だと見られやすくなります。家族の暮らしそのものを危うくしているからです。

例えば、学資保険を解約して買い物に使ってしまった場合などがあてはまります。通帳を見て、生活費の口座や子どものための貯金から、自分の買い物にお金が流れていないかを確かめてみてください。

借金をしてまでお金を使っている

カードのリボ払いやキャッシング、消費者金融からの借り入れで買い物や遊びを続けている場合も、問題が大きいと判断されやすくなります。借金は、将来の家計まで苦しくするからです。

カードの明細に、リボ払いやキャッシングの項目がないかを確かめてみてください。特に、借金を返すために別の借金をしている状態なら、家計の努力だけで解決しようとせず、専門家への相談も考える必要があります。

パートナーに隠れてお金を使っている

隠れて使うことは、金額以上に夫婦の信頼を傷つけます。明細を隠す、内緒でカードを作る、使った金額をごまかすといった行動は、夫婦の話し合いを壊してしまうからです。

パートナーが知らないカードや口座、支払いがないかを思い返してみてください。隠していた期間が長いほど、パートナーの怒りは大きくなる傾向があります。この点は、第3章でくわしくお伝えします。

注意されても何度も繰り返している

一度きりの失敗よりも、注意されてもやめられない状態のほうが重く見られます。改善する気持ちがないと受け取られてしまうからです。

これまでにパートナーから何回注意され、そのたびに何を約束したのかを振り返ってみてください。もうしないと約束したのに数か月後にまた同じことをしてしまう。この繰り返しが、パートナーを離婚の決意へと追い込むことはとても多いです。

一方で、どれにもあてはまらず、自分は普通に使っていただけなのに浪費と言われた、と感じている人もいるかもしれません。その場合は、夫婦の金銭感覚にずれがあると考えてください。

夫婦の関係では、法律上の浪費かどうかよりも、パートナーがそう感じて苦しんでいる事実のほうが大切です。そこで浪費じゃないと言い返すと、気持ちを分かってもらえないという失望が深まります。

どのケースにあてはまっても、落ち込む必要はありません。どれも、今日から行動を変えることで改善していけるものばかりです。

1-3.あなたが同意しない限り、話し合いだけで離婚は決まらない

浪費の深刻さが分かると、もうすぐに離婚させられてしまうのではと怖くなるかもしれません。けれども、パートナーが離婚を急いでいても、離婚は今すぐ決まるものではありません。夫婦の話し合いで決める協議離婚も、家庭裁判所での調停も、あなたが同意しなければ成立しないからです。

日本の離婚の多くは協議離婚で、夫婦二人が合意して離婚届を出してはじめて成立します。合意できなければ裁判になりますが、裁判でも浪費だけで離婚が認められるとは限らず、長い時間もかかります。

もし、勝手に離婚届を出されるのが心配な場合は、市区町村の役所に離婚届の不受理申出を出しておく方法があります。これを出しておくと、あなたの知らないうちに離婚届が受理されることを防げます。

関連記事:離婚届の不受理申出とは?勝手に離婚届を出されないための手続き(URLを挿入)

ただし、法律を盾にしてパートナーを言い負かそうとするのは逆効果です。離婚は自分が認めなければできない、と突き放すような言い方をすると、パートナーの気持ちはさらに離れてしまいます。大切なのは、離婚を拒むことではなく、立て直すための時間をもらうことです。

例えば、次のように伝えるのが一つの方法です。

「もう限界。離婚してほしい」
「本当にごめん。すぐには答えを出せないけど、まずは自分がしたことにちゃんと向き合わせてほしい」

相手の気持ちを否定せず、自分の非を受け止める姿勢を見せる。それだけで、話し合いの空気は少しずつ変わっていきます。

1-4.今のあなたはどの段階?状況を確かめる3つの目安

ここまでの内容を踏まえて、今のあなたがどの段階にいるのかを確かめておきます。段階によって、最初に取るべき行動が変わるからです。

今のあなたがいる段階を確かめる3つの目安
  1. 自分の行動を変えることで修復を目指せる段階
  2. お金の問題を専門家に確認したほうがよい段階
  3. 離婚に向けた動きが始まっている段階

それでは、それぞれの段階について詳しく見ていきます。

自分の行動を変えることで修復を目指せる段階

離婚したいと言われたものの、まだ同じ家で暮らしていて、弁護士や調停の話は出ていない。借金があっても、毎月の返済はなんとか続けられている。このような状況なら、この段階にあたります。

この段階では、あなたの行動の変化が、そのままパートナーの気持ちに届きやすいです。後半でお伝えする信頼回復のステップに、すぐに取りかかってください。

お金の問題を専門家に確認したほうがよい段階

借金の返済が回らなくなっている、ギャンブルや買い物をやめたくてもやめられない。このような状況なら、この段階にあたります。

ここで一人で解決しようとすると、状況が悪化しやすくなります。お金や依存の問題を専門家に相談して整えることが、そのまま夫婦関係を立て直す土台にもなります。相談先は、第6章でまとめてお伝えします。

離婚に向けた動きが始まっている段階

パートナーが弁護士に相談している、別居を始めた、離婚調停を申し立てられた。このような状況なら、この段階にあたります。

この段階でも、修復の可能性がなくなったわけではありません。ただし、法律の手続きが進んでいる場合は、あなたも弁護士に相談して、自分の立場を正しく知っておく必要があります。そのうえで、信頼を取り戻すための行動は変わらずに続けてください。

どの段階であっても、あなたが今日から誠実に行動を変えることに、遅すぎるということはありません。

2.もし浪費を理由に離婚したら、お金と子どもはどうなる?

先に結論をお伝えします。浪費を理由に離婚した場合、財産分与ではあなたの取り分が減ることがあり、浪費でできた借金は原則としてあなたが返すことになります。一方で、浪費だけで慰謝料が認められることは多くなく、浪費そのものが親権を決める中心的な理由になるわけでもありません。

離婚で失うものの大きさを正しく知ることは、本気で変わる力にもなります。それぞれを順番に見ていきます。

2-1.財産分与で浪費した側が不利になるケース

あなたの浪費で夫婦の貯金が大きく減っている場合、財産分与ではその分を考えに入れて、あなたの取り分が少なくなるように調整されることがあります。財産は原則として半分ずつ分けるのが基本ですが、一方が勝手に減らした分まで同じように扱うのは不公平だと考えられるからです。

法務省の「りこんポータル」によると、財産分与は、結婚している間に夫婦が協力して作った財産を、離婚のときに分ける制度です。預金や家がどちらか一方の名義になっていても、実際に夫婦の協力で作った財産であれば、分ける対象になることがあります。

例えば、家族のために貯めていた預金を、パートナーに黙って自分の趣味や遊びに使い続けていたような場合です。本来は夫婦の財産として残っていたはずのお金を、あなた一人で減らしたと見られると、分け方で不利になる可能性があります。実際にどう扱われるかは事情によって変わるため、心配な場合は弁護士に確認してください。

また、2026年4月1日以降に離婚した場合、財産分与を請求できる期間は離婚後5年に延びました。それ以前の離婚は、これまでどおり2年です。離婚してから時間がたっても、お金の問題が長く続く可能性があるということです。

ここで絶対にしてはいけないのが、財産を隠したり、名義を移したりすることです。法的に不利になるだけでなく、パートナーの信頼を完全に失ってしまいます。修復を願うなら、今あるお金はすべて正直に見せる姿勢が欠かせません。

2-2.浪費でできた借金は配偶者も返さなければいけないの?

財産の次に気になるのが、借金の行方です。あなたが自分の買い物や趣味のために作った借金は、原則として、借りたあなたが返すものです。パートナーに返す義務はありません。

離婚の財産分与でも、個人的な浪費でできた借金は夫婦の財産から差し引かれず、あなた一人の負担として残る扱いになることが多いです。

ただし、例外もあります。パートナーが連帯保証人になっている場合は、パートナーにも返済の責任が生じます。また、食費や家賃など、日常の生活のために使ったお金の借金は、夫婦で一緒に責任を負うことがあります。

どちらにしても、まず必要なのは、借金の全体をあなた自身が正しく知ることです。どこから、いくら借りていて、毎月いくら返しているのか。ここがあいまいなままでは、パートナーと向き合うこともできません。具体的な書き出し方は、後半のステップでくわしくお伝えします。

2-3.浪費を理由に慰謝料を請求されることはあるの?

お金の問題でもう一つ気になるのが、慰謝料です。結論からお伝えすると、浪費だけを理由に慰謝料が認められることは、不倫や暴力に比べると多くありません。

慰謝料は、相手の行動によって心に大きな苦しみを受けたときに支払われるお金です。そのため、生活費を渡さずに家族を困らせた場合や、借金を重ねて家庭の暮らしを壊した場合などは、慰謝料が認められる可能性があります。自分のケースが心配なときは、弁護士に相談すると安心です。

一方で、慰謝料を払うかどうかだけに気を取られてほしくはありません。慰謝料という言葉が出てくるほど、パートナーは苦しい思いをしてきたということです。その気持ちに目を向けられるかどうかが、この先の修復を大きく左右します。

2-4.子どもがいる場合の親権と養育費の新しいルール

子どもがいる場合、浪費そのものが親権を決める中心的な理由になるわけではありません。ただし、子どものためのお金まで使い込んでいた場合は、子どもの生活を守れる親かどうかを判断する材料の一つになることがあります。

そのうえで知っておきたいのが、新しいルールです。法務省民事局の案内「父母の離婚後等の子の養育に関するルールが改正されました」によると、2026年4月1日から、離婚後の子どもの養育に関するルールが新しくなりました。

大きな変更点の一つは、離婚後に父母の両方が親権を持つ共同親権か、どちらか一方が親権を持つ単独親権かを選べるようになったことです。また、離婚のときに養育費を決めていなくても、一定の条件のもとで、子ども1人につき月2万円の法定養育費を請求できる制度もできました。

離婚すれば、あなたは養育費を払い続ける立場になるかもしれません。浪費の問題を抱えたままでは、その責任を果たすのも簡単ではありません。

離婚は、子どもの暮らしにも大きな影響を与えます。だからこそ、夫婦関係を立て直すことには、子どもの未来を守るという大きな意味があるのです。

3.パートナーが本当に傷ついているのはお金ではなく信頼

ここまで、法律とお金の話をお伝えしてきました。ただ、パートナーが離婚を口にした理由は、お金の損得だけではありません。修復の道を見つけるには、パートナーの心の中で何が起きているのかを知る必要があります。

3-1.浪費を知ったパートナーの心の中で起きていること

浪費を知ったパートナーが失いかけているのは、お金ではなく家族としての安心感です。怒りの言葉の奥には、この人と一緒にいて家族は大丈夫なのかという大きな不安が隠れています。

浪費を知った瞬間、パートナーの心には驚きと怒りが一気に押し寄せます。そして、子どもの学費は払えるのか、住宅ローンは大丈夫なのか、老後の生活はどうなるのかと、家族の将来が急に見えなくなるような怖さを感じているのです。

例えば、妻がこんな言葉をぶつけてきたとします。

「子どもの学費、どうするつもりなの?」

これはお金の計算を聞いているのではなく、不安の表れです。怒りの言葉を受け止めるときは、その裏にある不安を読み取ることを意識してみてください。それだけで、あなたの返す言葉は自然と変わっていきます。

3-2.隠されていたことが金額以上に信頼を壊す理由

パートナーの不安をさらに大きくしているのが、隠されていたという事実です。同じ金額を使っていても、正直に相談されていた場合と、隠されていた場合とでは、パートナーの傷の深さがまったく違います。

隠すという行動は、パートナーにとって嘘をつかれたのと同じだからです。一度嘘が分かると、ほかにも隠していることがあるのではないか、という疑いが生まれます。その疑いは、お金以外のことにまで広がっていきます。

信頼は、言っていることとやっていることが一致していると感じられたときに生まれます。隠れて使っていたことが分かった今、パートナーの目には、あなたの言葉がすべて信じられないものに映っているかもしれません。

だからこそ、謝罪の言葉だけでは信頼は戻りません。もう二度としないと何度伝えても、パートナーの心にはなかなか届かないはずです。

ただ、これは希望のある話でもあります。信頼が行動の積み重ねで壊れたのなら、同じように行動の積み重ねで取り戻すことができるからです。言葉ではなく、毎日の行動で誠実さを見せていくこと。これが、浪費による離婚危機を乗り越える一番の近道です。

3-3.離婚を口にするまでにパートナーが我慢してきたこと

あなたにとって、離婚という言葉は突然だったかもしれません。けれどもパートナーの側から見ると、そこに至るまでには長い我慢の時間があったことがほとんどです。

以前から明細を見て不安になっていた。遠回しに注意したけれど、はぐらかされた。約束してくれたのに、また同じことが起きた。こうした、またかという気持ちが何度も重なって、ついに離婚という言葉になったのです。

このことを知ると、つらく感じるかもしれません。ですが、ここには見逃してほしくない大切なことがあります。

離婚という強い言葉には、本気で分かってほしいという叫びが込められていることも多いのです。これまで私が見てきた中でも、本当に気持ちが冷めきった人は、責める言葉すら口にしなくなることが少なくありません。

実際に、浪費で離婚を告げられながら、1年から1年半ほどかけて信頼を取り戻した夫婦はたくさんいます。そのきっかけはいつも、パートナーの我慢に気づいた一方が、先に行動を変えたことでした。

パートナーの長い我慢を、あなたがこれからの行動で少しずつ埋めていく。その一歩目は、パートナーの協力がなくても、あなた一人で踏み出すことができます。

4.離婚を切り出された直後にやってはいけない5つのこと

パートナーの我慢に気づいたとき、多くの人はなんとかしなければと焦ります。けれども、焦って取った行動が、かえってパートナーの心を遠ざけてしまうことは少なくありません。前向きな一歩を踏み出す前に、まずは避けておきたい行動を知っておいてください。

離婚を切り出された直後にやってはいけないのは、次の5つです。

離婚を切り出された直後にやってはいけない5つのこと
  1. 「そこまで使っていない」と言い訳や反論をする
  2. 許してもらえるまで何度も謝り続ける
  3. 急に極端な節約をして変わったアピールをする
  4. バレないように隠れてお金を使い続ける
  5. 親や友人に頼んでパートナーを説得してもらう

それでは、それぞれの行動がなぜ逆効果なのかを詳しく見ていきます。

4-1.「そこまで使っていない」と言い訳や反論をする

1つ目は、言い訳や反論です。責められると、人はつい自分を守りたくなります。ほかの家よりは使っていない、自分で稼いだお金だ、そっちだって無駄づかいしている。こうした言葉が、口をついて出てしまうのです。

しかし、パートナーにとってこれは、反省していない証拠にしか聞こえません。第3章でお伝えしたように、パートナーが傷ついているのは金額よりも信頼の部分です。金額の話で言い返すほど、この人は何も分かっていないという気持ちが強くなります。

例えば、次のようなやりとりは典型的な失敗です。

「このカードの請求、いったい何なの?」
「そんなに怒るほどの金額じゃないだろ。俺だって仕事で疲れてるんだよ」

たとえ言い分があったとしても、今はそれを伝える時期ではありません。まずは、パートナーを不安にさせた事実を受け止めることが先です。言い返したくなったら、一度深呼吸をして、相手の言葉の裏にある不安に意識を向けてみてください。

4-2.許してもらえるまで何度も謝り続ける

2つ目は、反対に謝りすぎることです。言い訳をしないことは大切ですが、許してもらえるまで何度も謝り続けるのは逆効果になります。

何度も謝られると、パートナーは許さなければいけないというプレッシャーを感じます。まだ怒りや不安の中にいるのに、答えを急かされているように感じてしまうのです。また、繰り返しの謝罪は、自分が楽になりたいだけに見えることもあります。

よくあるのが、毎晩のようにごめんと送り続けたり、許してくれるまで話をやめなかったりするケースです。本人は必死でも、パートナーにはただの重荷になってしまいます。

謝罪は、心をこめて一度しっかり伝えれば十分です。その後に必要なのは、言葉ではなく行動です。謝り方のポイントは、第5章のステップ4でくわしくお伝えします。

関連記事:離婚したいと言われたときにやってはいけないこと(URLを挿入)

4-3.急に極端な節約をして変わったアピールをする

3つ目は、急に極端な節約を始めることです。昼ごはんを抜く、趣味を全部やめる、家族の外食まで禁止する。こうした急な変化は、一見すると反省の表れに見えます。

ところが、パートナーの目には、変わったアピールとして映りやすいのです。これまでの行動との差が大きすぎると、どうせ長く続かないと受け取られてしまいます。

実際に、無理な節約は長続きしません。我慢が限界に達したとき、反動で以前より大きくお金を使ってしまう人もいます。また、家族にまで我慢を強いると、パートナーの負担がさらに増えてしまいます。

大切なのは、目立つ変化ではなく、無理なく続けられる小さな変化です。1年後も同じように続けられるかどうか。それを基準に、行動を選んでください。

4-4.バレないように隠れてお金を使い続ける

4つ目は、5つの中で最もしてはいけない行動です。それは、隠れてお金を使い続けることです。

離婚を告げられた後に再び隠れて使っていたことが分かると、パートナーにとっては二度目の裏切りになります。一度目は許せても、二度目はもう無理だと感じる人がほとんどです。隠れて使うことは、修復の可能性を自分で閉ざす行動だと考えてください。

よくあるのが、パートナーに見られない現金払いに切り替えたり、明細が届かないネット決済を使ったりするケースです。バレなければ大丈夫という考え方そのものが、信頼回復から一番遠い場所にあります。

もし、やめたいのにやめられないと感じているなら、一人でがまんを続ける必要はありません。第5章のステップ2で、お金を使ってしまう理由との向き合い方と、専門家の力の借り方をお伝えします。

4-5.親や友人に頼んでパートナーを説得してもらう

5つ目は、親や友人を巻き込んでパートナーを説得してもらうことです。自分の言葉が届かないと感じると、第三者から話してもらえば分かってくれるのではと考えてしまいます。

しかし、説得される側のパートナーは、周りを味方につけて追い込まれたと感じます。特に義両親から許してあげてほしいと頼まれると、断りにくい分、気持ちの逃げ場がなくなってしまうのです。

また、夫婦の問題を周りに話されたこと自体に、恥ずかしさや怒りを感じることもあります。結果として、パートナーの心はさらにかたくなになってしまいます。

ただし、借金の整理について弁護士に相談したり、心のケアのためにカウンセラーに話を聞いてもらったりすることは、これとはまったく別です。説得を頼むのではなく、あなた自身が変わるための相談であれば、むしろ積極的に活用してほしいと思います。

5.パートナーの協力がなくても一人で始められる信頼回復の5ステップ

やってはいけないことが分かったら、まずは離婚を告げられてから数日の過ごし方を整えてください。反論せずにパートナーの言葉を受け止めること。借金や浪費をこれ以上隠さないこと。離婚するかどうかの答えを急がないこと。この3つを守るだけでも、状況がこれ以上悪くなることを防げます。

そのうえで、信頼を取り戻すための具体的な方法は、次の5つのステップです。

一人で始められる信頼回復の5ステップ
  1. 浪費した金額と借金をすべて書き出す
  2. お金を使ってしまう本当の理由と向き合う
  3. 家計をすべて見える形にしてパートナーに渡す
  4. 謝罪は短く誠実に伝え、あとは行動で示す
  5. 変わった自分を1年かけて積み重ねる

それでは、1つずつ順番に詳しく見ていきます。

5-1.ステップ1:浪費した金額と借金をすべて書き出す

最初のステップは、現実を知ることです。見るのが怖くても、浪費した金額と借金を一つ残らず書き出してください。

全体が分からないままでは、正直に話すことも、改善の計画を立てることもできません。後から新しい借金が見つかれば、またパートナーを裏切ることになります。自分自身が現実から逃げないことが、信頼回復の土台になるのです。

書き出すときは、次の3つを押さえておくと整理しやすくなります。

書き出しておきたい3つのこと
  1. 浪費した金額と使いみち
  2. 借金の借入先と残高
  3. 毎月の返済額と引き落とし日

それでは、それぞれについて詳しく見ていきます。

浪費した金額と使いみち

カードの明細や通帳、ネット通販の購入履歴を見返して、何にいくら使ったのかを書き出します。使いみちまで書くのは、ステップ2で自分のお金の使い方のくせを知るためです。完璧でなくても構いません。分かる範囲から始めることが大切です。

借金の借入先と残高

カード会社、消費者金融、リボ払いなど、借りているところをすべて書き出し、それぞれの残高を確認します。ここで一つでも隠すと、後でさらに大きな問題になります。家族に言いづらい借り入れこそ、必ず書き出してください。

毎月の返済額と引き落とし日

毎月いくら返していて、いつ引き落とされるのかを一覧にします。これが分かると、家計の中で返済がどれだけ負担になっているかが見えてきます。どう計算しても返済が回らないと分かった場合は、早めに弁護士や司法書士に相談してください。

3つの内容は、次のワークシートにまとめると一目で分かります。紙に写したり、スマホのメモにそのまま書き写したりして使ってください。

浪費と借金の整理ワークシート
借入先・カード名 残高 毎月の返済額 引き落とし日
円 円 毎月 日
円 円 毎月 日
円 円 毎月 日
合計 円 円 ―
主な使いみち
※借入先が多い場合は行を増やし、言いづらいものも含めてすべて書き出してください

書き終えたワークシートは、ステップ3でパートナーに渡す家計ファイルの1ページ目になります。

5-2.ステップ2:お金を使ってしまう本当の理由と向き合う

現実が見えたら、次はなぜお金を使ってしまうのかを考えます。浪費には、多くの場合、その裏に心の理由があります。

仕事のストレスを買い物で発散していた。家庭の中で寂しさを感じていた。人から認められたくて見栄を張っていた。原因は人それぞれですが、理由が分からないまま使うのをやめようとしても、また同じことが起きてしまいます。

おすすめなのは、お金を使いたくなったときの気持ちを、ノートやスマホのメモに書き留めることです。例えば、夜に一人でスマホを見ているときに通販サイトを開いてしまう、と気づけたとします。それなら、夜は通販アプリを消しておく、別の気分転換を用意しておくなど、具体的な対策が立てられます。

ここで気をつけたいのが、自分を責めすぎないことです。自分はだめな人間だと責め続けると、心のストレスが増え、そのストレスがまたお金を使う引き金になってしまいます。反省することと、自分を否定することは違います。してしまったことは認めたうえで、これからの行動に目を向けてください。

また、浪費の中身がギャンブルの場合は注意が必要です。消費者庁は「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」の中で、ギャンブル等依存症について、自分でコントロールできなくなり、日常生活や社会生活に支障が出ることがあると説明しています。さらに、借金を重ねることや家庭内の不和につながることもあるとしています。

やめたいのにやめられない状態が続いているなら、それは意志の弱さだけの問題ではありません。一人で抱えず、依存症の専門の相談窓口につながってください。専門家の手を借りることは、逃げではなく本気で変わるための選択です。

5-3.ステップ3:家計をすべて見える形にしてパートナーに渡す

自分と向き合えたら、次はパートナーに対して、家計を見える形にします。これは、もう何も隠さないという意思を行動で伝える方法です。

具体的には、ステップ1で書き出した借金の一覧や、通帳、カードの明細などを一つのファイルやノートにまとめます。そして、今後のお金の出入りもそこに記録し、パートナーがいつでも確認できるようにしておきます。

渡すときは、責められる覚悟で、短く伝えるのがポイントです。

「今までのことを全部まとめた。これからもここに書いていくから、いつでも見てほしい」

あわせて、自分に課すお金のルールも決めておくと、行動の変化が目に見える形になります。例えば、使いすぎたカードは解約するかパートナーに預ける、自分が使えるお金を毎月決まった額にする、といった方法です。大切なのは、厳しさよりも1年続けられるかどうかで選ぶことです。

もしパートナーから、これからは家計をすべて自分が管理すると言われたら、罰だと受け取らずに、ありがとうと受け入れてください。管理を任せることは、あなたが本気で変わろうとしている何よりの証拠になります。

一方で、ファイルを受け取ってもらえなかったり、見向きもされなかったりすることもあります。それでも、見ることを強制する必要はありません。パートナーはまだ、あなたの言葉を信じる準備ができていないだけです。

見てもらえなくても、記録は毎月きちんと続けてください。いつ見られても大丈夫な状態を保ち続けることこそが、信頼を取り戻す一番の証拠になります。

5-4.ステップ4:謝罪は短く誠実に伝え、あとは行動で示す

家計を見せる準備ができたら、改めてパートナーに一度だけ、心をこめて短く謝罪を伝えます。誠実な謝罪にするためには、次の3つを意識してください。

誠実な謝罪に必要な3つの要素
  1. 何が悪かったのかを具体的に伝える
  2. 言い訳をしない
  3. 許してほしいという見返りを求めない

それでは、それぞれの要素について詳しく見ていきます。

何が悪かったのかを具体的に伝える

ただごめんと言うだけでは、何を反省しているのかがパートナーに伝わりません。お金を隠していたこと、不安にさせたことなど、自分の行動を具体的な言葉にすることで、きちんと向き合っていることが伝わります。

言い訳をしない

仕事のストレスがあった、つい使ってしまったなどの理由は、たとえ本当でも、謝罪の場では言い訳に聞こえます。理由を伝えるのは、パートナーが聞きたいと思ったときで十分です。

許してほしいという見返りを求めない

謝ったのだから許してほしい、という気持ちがにじむと、パートナーは謝罪そのものを信じられなくなります。許すかどうかはパートナーが決めることだと受け止めたうえで、謝罪を伝えてください。

この3つを踏まえると、例えば次のような伝え方になります。

「お金のことを隠して、ずっと不安にさせてごめん。許してほしいとは言わない。これからは行動で見てもらえるようにする」

謝罪の後は、言葉よりも行動で示す時期に入ります。家計の記録を続ける。約束した時間に帰る。家事や子育てを進んで引き受ける。お金以外の場面でも、小さな約束を守り続けることが、あなたへの見方を少しずつ変えていきます。

パートナーから冷たい態度を取られても、それに反発しないでください。反応を求めずに誠実な行動を続けられるかどうかが、修復の分かれ道です。

5-5.ステップ5:変わった自分を1年かけて積み重ねる

最後のステップは、ここまでの行動を1年かけて続けることです。浪費で壊れた信頼は、数週間や数か月で元に戻るものではありません。

私がこれまで見てきた夫婦の多くは、次のような流れで少しずつ関係を取り戻していきました。

時期 パートナーの様子 あなたがすること
最初の数か月 態度にほとんど変化がなく、冷たいまま 反応を求めず、家計の記録と小さな約束を守り続ける
半年ごろ 会話が少し増えたり、家計のノートに目を通したりする 変化を喜んでも、急に距離を縮めようとしない
1年〜1年半ごろ 離婚の話が出なくなり、将来のお金について話し合える これまでのお金のルールを夫婦で見直し、これからの家計を一緒に考える
※変化の早さは夫婦ごとに違います。焦らず続けることが大切です

お金の話し合いができるようになったら、過去を責め合うのではなく、これからの家計に目を向けてください。

続けるためのコツは、自分の小さな変化を記録しておくことです。使いたい気持ちをがまんできた日、パートナーと少し話せた日などを書き留めておくと、気持ちが折れそうなときの支えになります。

また、もし途中で一度使ってしまったとしても、隠さずに正直に伝えてください。隠さなかったこと自体が、以前のあなたとは違うという何よりの証拠になります。

焦らず、比べず、昨日より少しだけ誠実な自分を積み重ねていく。その1年が、パートナーの心に確かな安心を取り戻していきます。

6.浪費による離婚危機を乗り越えた夫婦の実例

ここでは、実際に浪費で離婚を告げられながら、関係を立て直した夫婦の例を紹介します。どちらも、パートナーの協力がない状態から、一方が先に変わったケースです。なお、個人が特定されないよう、内容を一部変えています。

6-1.カードの使いすぎで妻から離婚を告げられた夫のケース

1つ目は、妻から反応がなくても、家計の記録を続けたことで信頼を取り戻した夫のケースです。

夫は趣味の道具や飲み会にカードを使い続けていました。リボ払いの残高が増えていることを妻に知られ、もう一緒にやっていけないと離婚を告げられました。

最初、夫は自分の稼いだお金だと反論してしまい、妻との関係はさらに悪化しました。その後、どうしていいか分からなくなり、一人で私たちのところへ相談に来られました。

夫はまず、借金と浪費をすべて書き出し、家計ノートにまとめて妻に渡しました。しかし、妻はノートを受け取ったまま開こうともせず、会話もほとんどない状態が続きました。

それでも夫は、毎月の記録と、早く帰って子どもの世話をすることを続けました。半年ほどたったころ、妻がノートに目を通している様子に気づきます。そして1年ほどで、家計のことを夫婦で話し合えるようになり、1年半がたつころには離婚の話は出なくなりました。

妻は何も言わなくても、夫の行動をずっと見ていたのです。

6-2.買い物がやめられず夫から離婚を切り出された妻のケース

2つ目は、買い物の裏にあった本当の理由に向き合ったことで、同じことを繰り返さなくなった妻のケースです。

妻はネット通販での買い物がやめられず、届く荷物が増え続けていました。ついに夫から、このままなら離婚したいと切り出されました。

相談の中で妻が気づいたのは、買い物の裏にあった寂しさでした。夫の帰りが遅く、一人で子育てをしている孤独を、買い物で埋めていたのです。

妻は通販アプリを消し、夫に正直に謝りました。そして、使いたくなったときの気持ちをノートに書くことを続けました。夫はしばらく冷たい態度のままでしたが、妻は責めることなく、家計の記録と穏やかな声かけを続けました。

1年ほどたったある日、夫からこう声をかけられました。

「最近、なんか変わったよな」
「うん。あのとき、ちゃんと向き合おうって決めたから」

この会話をきっかけに、夫婦は少しずつ本音を話せるようになりました。

6-3.一人で抱え込まずに専門家の力を借りるという選択

2つの実例に共通しているのは、一人で抱え込まず、必要な場面で専門家の力を借りたことです。浪費の問題は、悩みの中身によって頼るべき相談先が変わります。

自分の状況に合う相談先を、次の表で確かめてみてください。

悩みの中身 相談先
借金の返済が回らない 弁護士・司法書士
ギャンブルなど、やめたくてもやめられない 依存症の専門の相談窓口
高額な契約や、断れずに買わされてしまうトラブル 消費者ホットライン188
パートナーとの関係そのものに悩んでいる 夫婦関係の専門家(カウンセリング)

消費者ホットライン188は、電話をかけると近くの消費生活センターなどにつながる窓口です。契約トラブルが浪費の背景にある場合は、早めに相談することで解決の糸口が見つかることがあります。

また、私たちのカウンセリングは、悩んでいる妻か夫のどちらか一方だけが、パートナーには内緒で受けていただくものです。パートナーの協力が得られない今でも、あなた一人で使える支えになります。

関連記事:パートナーの協力がなくても一人で始められる夫婦関係の修復方法(URLを挿入)

7.浪費で離婚を切り出された人からよくある質問

最後に、浪費を理由に離婚を切り出された人から、特によく寄せられる質問にお答えします。

Q1:パートナーにまだ知られていない借金も、打ち明けるべきですか?

A:はい、打ち明けてください。今は知られていなくても、後から見つかれば、パートナーにとっては二度目の裏切りになります。そうなると、それまで積み重ねてきた努力まで信じてもらえなくなってしまいます。

伝えるのが怖い場合は、ステップ1のとおり、まずはすべての借金を紙に書き出してください。そのうえで、家計のファイルに含めて、これで全部だと短く伝えます。口で説明するよりも、書いたものを見せるほうが落ち着いて伝えられます。

Q2:別居したいと言われたら、どうすればいいですか?

A:別居は、すぐに離婚が決まることを意味するわけではありません。パートナーが気持ちを落ち着けるための時間として求めている場合も多いため、無理に引き止めるのは避けてください。

別居中も、家計の記録は続け、パートナーがいつでも見られる形にしておきます。連絡は短く、用件と相手への気づかいだけにとどめてください。なお、収入によっては、別居中の生活費(婚姻費用)を分担する必要が出てくることもあります。

関連記事:別居したいと言われたときの正しい対応(URLを挿入)

Q3:借金の債務整理をすると、離婚で不利になりますか?

A:債務整理をしたこと自体で、すぐに離婚が決まるわけではありません。むしろ、返済の見通しを立てることは、家計を立て直すための誠実な行動として受け止められることもあります。

ただし、パートナーが連帯保証人になっている場合や、家のローンがある場合などは、手続きによってはパートナーにも影響が出ることがあります。必ず弁護士や司法書士に確認したうえで、パートナーにも事前に正直に相談してください。

まとめ

浪費を理由に離婚したいと言われても、それだけですぐに離婚が決まるわけではありません。協議離婚も調停も、あなたの同意がなければ成立しません。今はまだ、立て直すための時間が残されている段階です。

ただし、離婚になれば、財産分与や借金、親権や養育費など、あなたにも子どもにも大きな影響が出ます。その重さを知ったうえで、今から行動を変えていくことが大切です。

パートナーが本当に傷ついているのは、お金そのものよりも、隠されていたことで失われた信頼です。だからこそ、言い訳や謝りすぎ、隠れて使い続けることは避け、言葉ではなく行動で誠実さを示していく必要があります。

信頼回復は、浪費と借金をすべて書き出すことから始まります。使ってしまう理由と向き合い、家計を見える形にして、短く誠実に謝る。そのうえで、変わった自分を1年かけて積み重ねていきます。

最初は反応がなくても、パートナーはあなたの行動をきちんと見ています。実例でお伝えしたように、1年から1年半ほどかけて信頼を取り戻した夫婦はたくさんいます。

あなたが先に変わることで、夫婦の未来は変えられます。まずは今日、ワークシートに借金を1つ書き出すところから始めてみてください。それでも一人で続けるのがつらくなったときは、私たちのカウンセリングを頼ってください。パートナーに知られることなく、あなた一人の相談から、修復への道のりを一緒に歩んでいきます。

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