離婚したいと言われたあなたへ。諦めないで!1万組を救った専門家の助言

離婚したいと言われた方へ。諦めないで!1万組を救った専門家の助言

突然「離婚したい」と言われて、あなたは大きな衝撃を受けていると思います。これまでの生活が一瞬にして崩れ去るような不安や焦り、そして様々な感情が押し寄せてきているはずです。

私は夫婦関係修復のカウンセラーとして、20年以上にわたり1万組を超える夫婦の支援を行ってきました。この経験から、パートナーから「離婚したい」と言われた直後は、決して慌てた行動を取らないことが最も重要だと確信しています。

なぜなら、この段階で感情的な行動を取ってしまうと、取り返しのつかない事態を招く可能性があるからです。私の経験上、多くの夫婦は適切なアプローチを行うことで関係を修復できています。

今回は、「離婚したい」と言われた後の具体的な対処法と、関係修復への道筋をお伝えします。この記事を読むことで、今のあなたに必要な行動が明確になるはずです。

▼この記事でわかること

  • 「離婚したい」と言われた直後にすべきこと
  • 配偶者の本当の気持ちと理由
  • 効果的な関係修復のアプローチ方法
  • 専門家に相談するべき状況

1.「離婚したい」と言われた直後にすべきこと

パートナーから「離婚したい」という言葉を聞いた直後は、誰もが大きな衝撃を受けます。しかし、この時期の対応が、その後の関係修復の可能性を大きく左右するのです。

まずは、今あなたがすべき3つの具体的なアプローチについて解説していきます。

1-1.決して慌てて行動しないこと

パートナーから離婚を切り出された直後は、強い焦りや不安から、すぐに何かアクションを起こしたくなるものです。しかし、この時期の感情的な行動は、状況を悪化させる原因となってしまいます。

私のカウンセリングでも、「すぐに実家に電話してしまった」「SNSに愚痴を書き込んでしまった」という後悔の声をよく聞きます。こうした行動は、パートナーの気持ちをさらに硬くしてしまう結果になりがちです。

まずは24時間、どんな行動も起こさないことを心がけてください。これは決して「何もしない」という意味ではなく、冷静に状況を理解し、適切な対応を考えるための大切な時間なのです。

1-2.自分の感情を整理すること

パートナーからの離婚宣告で、怒りや悲しみ、不安など、様々な感情が押し寄せてくるのは自然なことです。このような感情をそのまま抱え込んでしまうと、冷静な判断ができなくなってしまいます。

感情を整理する最も効果的な方法は、今の気持ちを文字にして書き出すことです。スマートフォンのメモ帳でも、紙のノートでも構いません。「なぜこんなことになったのか」「これからどうしたいのか」という思いを、誰にも見せる必要はないという前提で素直に書き出してみましょう。

この作業により、混乱していた感情が少しずつ整理され、より冷静な思考ができるようになっていきます。

1-3.相手の気持ちを冷静に理解すること

パートナーが「離婚したい」と言い出すまでには、必ず何らかの理由があります。この時期に大切なのは、相手を一方的に非難するのではなく、なぜそこまで思い詰めてしまったのかを理解しようとする姿勢です。

たとえば、私が関わった夫婦の例では、妻から離婚を切り出された夫が、これまでの自分の言動を振り返り、「仕事を優先しすぎて、妻の気持ちに寄り添えていなかった」と気づいたケースがありました。この気づきが、その後の関係修復の大きなきっかけとなったのです。

相手の立場に立って考えることで、問題の本質が見えてくることがあります。それは、次のステップである「関係修復」への重要な手がかりとなるのです。

2.「離婚したい」と言われた理由の本質を探る

ここまで、離婚を切り出された直後の対応について見てきました。では次に、なぜパートナーがそこまで思い詰めてしまったのか、その本質的な理由を探っていきましょう。これは関係修復への重要な糸口となります。

2-1.よくある離婚の原因とその裏側

「離婚したい」という言葉の裏には、必ずその背景となる深い理由が隠れています。私のカウンセリング経験では、一見シンプルに見える原因でも、実はもっと根の深い問題を抱えているケースがほとんどです。

たとえば、「生活費のことで口うるさい」という不満を持つ夫がいました。しかし、カウンセリングを重ねていくと、実は「自分の稼ぎが家族を養うのに十分ではないと感じて申し訳なく、その気持ちを妻の言動への不満にすり替えていた」ということが分かったのです。

このように、表面的な不満の奥には、必ずより深い感情が隠れています。「コミュニケーション不足」や「価値観の違い」といった一般的な原因も、実はお互いへの「信頼」や「承認」の欠如が根本にあることが多いのです。

2-2.配偶者の本当の気持ちを読み解く

では、パートナーの本当の気持ちを理解するにはどうすればよいのでしょうか。ここで大切なのは、「言葉」だけでなく、日常生活での小さな変化にも目を向けることです。

私が支援したある夫婦のケースでは、夫は「妻が急に離婚を言い出した」と感じていました。しかし、よくよく振り返ってみると、妻は半年前から「最近話をしなくなったね」「たまには一緒に出掛けたいな」といったサインを出していたのです。

言葉にできない不満や寂しさは、日常生活の中での態度の変化として現れます。「一緒に食事をしなくなった」「休日でも別々に過ごすようになった」といった変化は、実は重要なサインだったのかもしれません。

2-3.自分の言動を振り返る

パートナーの気持ちを理解しようとする中で、自分自身の言動を振り返ることも非常に重要です。これは決して自分を責めるためではなく、関係修復への具体的なヒントを見つけるためなのです。

私のカウンセリングでは、「自分の何がいけなかったのか」ではなく、「パートナーのどんな気持ちに気づけていなかったのか」という視点での振り返りをお勧めしています。この視点の違いは、その後の行動の質を大きく変えることになります。

例えば、ある夫婦の場合、夫は「仕事で忙しかったから仕方ない」と考えていました。しかし、「妻は自分の存在を軽視されていると感じていたのかもしれない」という気づきを得たことで、短い時間でも妻との対話を大切にするようになりました。その小さな変化が、徐々に関係改善につながっていったのです。

このように、原因を探り、パートナーの気持ちを理解し、自分を振り返ることは、次の章で説明する具体的な修復アプローチの土台となります。一つ一つの気づきが、より良い関係を築くためのきっかけとなるのです。

3.関係修復のための具体的なアプローチ

これまで、離婚を切り出された直後の対応と、その背景にある本質的な理由について見てきました。ここからは、実際の関係修復に向けた具体的なアプローチ方法をお伝えしていきます。

3-1.まず取り組むべき3つの改善ポイント

関係修復において最も重要なのは、まず自分自身の変化を相手に示すことです。私のカウンセリングでも、パートナーの変化を目の当たりにすることで、離婚を考え直すケースが多く見られます。

具体的には、次の3つのポイントから始めることをお勧めします。

  • パートナーの話に深く耳を傾ける
  • 自分の非を素直に認める
  • 具体的な改善行動を示す

それでは、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

【パートナーの話に深く耳を傾ける】
単に話を聞くだけではなく、相手の言葉の裏にある感情まで理解しようとする姿勢が重要です。

例えば「仕事ばかりで寂しい」という言葉の背景には、「あなたと一緒の時間を大切にしたい」という願いが隠れているかもしれません。この気持ちに気づき、共感することが大切です。

【自分の非を素直に認める】
謝罪の仕方が非常に重要です。「ごめん」という言葉だけでは不十分です。具体的に何が相手を傷つけたのか、それを理解した上で謝罪する必要があります。

「あなたの気持ちを軽視していた自分が間違っていた」というように、自分の言動を具体的に認識し、伝えましょう。

【具体的な改善行動を示す】
約束だけでなく実際の行動が求められます。「もっと家族との時間を大切にする」という抽象的な約束ではなく、「毎週日曜日は家族で過ごす時間を作る」といった具体的な行動計画を立て、実行することが大切です。

パートナーが求めている変化を、目に見える形で示していきましょう。

3-2.効果的な話し合いの進め方

改善の意思を示した後、パートナーとの話し合いの機会を持つことになります。ここで重要なのは、話し合いの目的を「相手を説得すること」ではなく、「相手の気持ちを理解し、より良い関係を築くこと」に置くということです。

話し合いの際は、次のような姿勢を心がけましょう。まず、相手の話を遮らないことです。たとえ反論したい気持ちが強くても、まずは最後まで話を聞きます。そして、「確かにそうですね」「そう感じていたんですね」といった相手の気持ちに共感する言葉を意識的に使います。

また、自分の気持ちを伝える際は「私は〜と感じています」というように、自分の感情として話すことを心がけてください。「あなたが悪い」という相手を責める表現は、必ず避けましょう。

3-3.信頼関係を取り戻すためのステップ

信頼関係の回復には時間がかかります。しかし、小さな積み重ねが、必ず大きな変化につながっていくのです。

私が支援したある夫婦は、毎日「今日あった良かったこと」を共有する時間を作ることから始めました。最初は気まずい雰囲気でしたが、継続することで少しずつ会話が増え、お互いの気持ちを理解できるようになっていきました。

このように、すぐに大きな変化を求めるのではなく、できることから少しずつ始めることが重要です。「今日は相手の話を最後まで聞こう」「感謝の気持ちを一つ伝えよう」といった小さな目標から始めて、徐々にステップアップしていきましょう。

そして最も大切なのは、一度決めた改善行動を継続することです。一時的な変化ではなく、本質的な関係の改善を目指すためには、地道な努力が必要になります。

では次の章では、より専門的なサポートが必要となる状況と、その具体的な相談方法についてお伝えしていきます。

4.専門家に相談するべき状況とその方法

ここまで、自分たちで取り組める関係修復のアプローチについて見てきました。しかし、中には専門家のサポートがあることで、より確実に、そして健全な形で関係を修復できるケースも少なくありません。ここでは、専門家に相談するタイミングと方法についてお伝えします。

4-1.自力での改善が難しいと感じる状況

専門家への相談は、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、より良い関係を築くための積極的な選択なのです。

特に以下のような状況では、専門家の介入が効果的です。

  • 対話が全く成立しない状態が続いている
  • 同じ問題が何度も繰り返される
  • 感情的な言い合いが頻繁に起こる

それぞれの状況について、詳しく見ていきましょう。

【対話が全く成立しない状態が続いている】
感情的になりすぎて、お互いの言葉が相手に届かなくなってしまっている状態です。

この場合、第三者である専門家が間に入ることで、冷静な対話の場を作ることができます。専門家は双方の気持ちを適切に翻訳し、建設的な話し合いへと導いていきます。

【同じ問題が何度も繰り返される】
表面的な謝罪と許しを繰り返すだけでは、本質的な問題解決には至りません。このような場合、専門家の視点から問題の本質を見つめ直すことで、新たな気づきが得られることがあります。

これまで気づかなかった問題の根本原因が明らかになり、真の解決につながるケースも多いのです。

【感情的な言い合いが頻繁に起こる】
小さなことで感情的になり、建設的な話し合いができない状況です。このような場合、専門家のサポートを受けることで、感情的にならない対話の方法を学び、実践することができます。

感情をコントロールする具体的なテクニックを身につけることで、徐々に冷静な対話が可能になっていきます。

4-2.どんな専門家に相談すべきか

夫婦関係の専門家は様々な種類があり、それぞれ異なるアプローチを持っています。自分たちの状況に合った適切な専門家を選ぶことが、解決への近道となります。

例えば、夫婦カウンセラーは、主に心理的な側面からサポートを行います。お互いの気持ちの理解を深め、よりよいコミュニケーションの方法を見つけることを支援します。一方、弁護士は法的な観点からアドバイスを提供し、離婚協議の進め方や財産分与などの具体的な問題解決をサポートします。

多くの場合、まずは夫婦カウンセラーに相談することをお勧めします。なぜなら、関係修復の可能性を探りながら、必要に応じて他の専門家を紹介してもらうことができるからです。

4-3.専門家に相談する際の準備と心構え

専門家との相談をより効果的なものにするために、いくつかの準備が必要です。最も重要なのは、「変化への意欲」を持って臨むことです。

相談の前に、これまでの経緯や具体的なエピソードを整理しておくと良いでしょう。ただし、相手の非を並べ立てるのではなく、お互いの言動や感情の変化を時系列で整理することを心がけてください。

また、カウンセリングでは、時として自分の思い込みや価値観を問い直す必要が出てくることもあります。そのような場面でも、できるだけオープンな姿勢で臨むことが、効果的な支援につながります。

まとめ

今回お伝えした内容を整理すると、パートナーから「離婚したい」と言われた場合の対応は次のようになります。

まず、慌てた行動は絶対に避け、24時間は静観すること。そして、パートナーの言葉の背景にある本当の気持ちを理解しようと努めることが重要です。その上で、自分自身の改善できる部分から、具体的な行動を起こしていきましょう。

そして、必要に応じて専門家のサポートを受けることも、より確実な関係修復への選択肢となります。

最後に、私から皆さんへのメッセージです。「離婚したい」という言葉は、必ずしも関係の終わりを意味するものではありません。むしろ、より良い関係を築くためのきっかけとなる可能性を秘めています

このような危機的状況は、確かに辛いものです。しかし、適切なアプローチを行うことで、多くの夫婦が関係を修復し、さらには以前よりも深い絆で結ばれるようになっています。あなたの夫婦関係にも、必ず希望があることを忘れないでください。

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