夫の母親から、いきなり「離婚したほうがいいんじゃない」と言われたら、頭が真っ白になってしまいますよね。
自分ではまだ気持ちの整理がついていないのに、義母の言葉だけが重くのしかかってくることもあると思います。
この記事では、義母が離婚をすすめてくる理由から、夫婦としてどう向き合っていけばいいのかまで、順番にお伝えしていきます。
- 義母が離婚をすすめてくる理由と、心の受け止め方
- 義母の意見に振り回されず、夫婦の意思を守る考え方
- 夫が本当に味方かどうかを見極め、伝えるべき伝え方
- 自分一人からでも始められる夫婦関係の修復方法
たとえ今は一人で悩んでいたとしても、夫婦関係を修復できる可能性は十分にあります。焦らず、一つずつ一緒に見ていきましょう。
1.義母から「離婚したほうがいい」と言われたとき、まず知っておきたいこと
義母からの突然のひと言に動揺してしまうのは、決して珍しいことではありません。まずは、義母がなぜそのような発言をするのか、その背景から見ていきます。
1-1.義母が離婚をすすめてくる本当の理由
義母が離婚をすすめてくる背景には、多くの場合、息子を心配する気持ちが隠れています。夫婦喧嘩の場面だけを見て、息子が一方的に苦しめられていると感じ取ってしまうのです。
たとえば「あなたが我慢することないのよ、こんな人と別れて楽になりなさい」というように、心配のつもりで発した言葉が、結果として妻や夫を追い詰めてしまうことがあります。
また、義母自身の結婚観や、これまでの人生経験から「今のうちに決断したほうがいい」と考えてしまうこともあります。特に、義母が過去に苦労した経験を持っている場合、その価値観を息子夫婦に重ねてしまう傾向が見られます。
孫がいる場合は、孫の将来を案じるあまり、感情的な発言につながることもあります。義母の発言の裏には、こうした複雑な事情が絡んでいることを知っておくと、少し冷静に受け止めやすくなります。
1-2.義母の発言は命令ではなく一つの意見にすぎない
義母の言葉は強く感じられますが、それはあくまで一つの意見であり、命令ではありません。厚生労働省の人口動態統計によると、2025年の離婚件数は179,068組でした。離婚は決して珍しい出来事ではありませんが、だからといって誰もが同じ選択をする必要はありません。
一方で、同じ年の婚姻件数は489,119組にのぼります。数字だけを見ても、結婚も離婚も一人ひとりの状況によって選ぶものであり、義母の一言だけで結論を出すべきものではないことが分かります。
義母がどれだけ強い口調で伝えてきたとしても、最終的にどうするかを決めるのは、他の誰でもない夫婦自身です。この前提を心に置いておくだけで、義母の言葉に飲み込まれにくくなります。
1-3.突然のひと言に動揺してしまうのは、決しておかしなことではない
義母からの発言にショックを受けたり、涙が出てしまったりするのは、ごく自然な反応です。信頼していた相手からの言葉であればあるほど、心に刺さりやすいものです。
私がこれまで関わってきた夫婦の中にも、義母のひと言がきっかけで何日も眠れなくなってしまった方がいました。動揺すること自体は自然なことです。
まずは自分の気持ちをそのまま受け止め、無理に平静を装おうとしないことが、次の一歩につながっていきます。
2.義母の意見と、夫婦としての意思は別のものだと整理する
義母の発言をどう受け止めるかが見えてきたところで、次は義母の意見と夫婦の意思を切り分けて考える方法について見ていきます。
2-1.離婚を決めるのは義母ではなく、夫婦自身である
離婚するかどうかを最終的に決める権利は、義母ではなく夫婦二人にあります。義母がどれだけ長く息子の人生を見てきたとしても、今の夫婦関係の中身を一番よく知っているのは、夫婦自身だからです。
参考にしてよいのは、子育てや生活面でのちょっとした助言程度にとどめ、離婚するかどうかという夫婦の根幹に関わる判断にまで、義母の意見を関わらせる必要はありません。
この前提を心に置いておくだけで、義母の発言に対して感情的に反発する必要も、従う必要もなくなります。一歩引いた立場から、冷静に状況を見つめ直せるようになります。
2-2.家庭裁判所には円満を目指す調停という選択肢もある
離婚を考えたとき、多くの人は離婚するかしないかの二択で考えてしまいます。しかし、家庭裁判所で扱われる夫婦関係調整調停には、離婚だけでなく円満を目指す手続きも用意されています。
最高裁判所の司法統計年報でも、夫婦関係調整調停には離婚を目的とするものと、円満な関係を取り戻すことを目的とするものの両方が扱われていることが示されています。つまり、家庭裁判所は離婚を後押しする場所とは限りません。
義母から離婚をすすめられているからといって、いきなり離婚に向けた手続きを考える必要はありません。夫婦関係を続けたいという気持ちがあるなら、その気持ちを尊重した選択肢も存在することを、まず知っておいてください。
2-3.子どもがいる場合、急いで結論を出さないほうがいい理由
子どもがいる夫婦の場合は、特に急いで結論を出さないことをおすすめします。2026年4月1日には、離婚後の子どもの養育に関するルールを見直した改正民法が施行されました。
この改正では、離婚後も原則として父母双方が子どもの養育に関わり続けられるよう、親権のあり方や、養育費の取り決め、親子交流の進め方について、これまでよりも具体的なルールが定められています。
つまり、離婚は子どもの生活に直接関わる大きな決断であり、義母の意見だけで急いで決めてよいものではないということです。子どもの気持ちや将来の生活まで含めて考えると、時間をかけて夫婦で話し合う価値は十分にあります。
焦って結論を出す前に、一度立ち止まって考える時間を持ってみてください。
3.義母の言葉に振り回されないための考え方
義母の意見と夫婦の意思が別物だと分かったところで、次は日々の生活の中で、義母の言葉に振り回されないための考え方についてお伝えしていきます。
3-1.義母の意見に従うべきかどうかを判断する基準
義母の意見に従うかどうかは、その意見が誰の生活に関わる話かで判断してください。子育てや日々の暮らし方など、実際に生活している夫婦自身の領域に関する意見は、参考程度に聞いておく価値があります。
一方で、離婚するかどうかという夫婦の根幹に関わる判断は、生活の主体ではない義母の意見に左右されるべきものではありません。心が重くなる意見は、無理に受け入れる必要はありません。
3-2.良い嫁であろうとしすぎる落とし穴
義母との関係で悩む方の多くに共通しているのが、良い嫁でいなければ、良い婿でいなければという思いの強さです。義母に嫌われたくない、波風を立てたくないという気持ちから、自分の意見を飲み込んでしまうことがあります。
しかし、自分の気持ちを抑え込み続けると、いつか限界がきてしまいます。私が関わってきた方の中にも、妻という立場でも夫という立場でも、良い姿を演じ続けた結果、心身ともに疲れ切ってしまった方が少なくありません。
義母に対して丁寧に接することと、自分の気持ちをすべて我慢することは、まったく別の話です。適度な距離感を保ちながら、自分自身を大切にすることも忘れないでください。
3-3.自分の気持ちを紙に書き出して整理してみる
義母への怒りや不安、夫への不満が入り混じって整理がつかないときは、自分の気持ちを紙に書き出してみることをおすすめします。
書き出す内容は、義母に言われて嫌だったこと、夫にどうしてほしいか、自分は本当はどうしたいのかなど、思いつくままで構いません。頭の外に出すことで、感情と事実を切り分けやすくなります。
書き出した内容を後から読み返すと、義母への感情と、夫婦関係そのものへの気持ちが、実は別の問題だったと気づくこともあります。
4.夫が本当に味方かどうかを見極める
自分の気持ちが整理できてきたら、次に大切になるのが、夫が本当に自分の味方でいてくれるかどうかを見極めることです。
4-1.夫が義母の味方をしてしまう理由
夫が義母の肩を持つような態度を取ると、裏切られたような気持ちになってしまいますよね。ただ、これは夫が妻を大切に思っていないから起きるとは限りません。
多くの場合、夫は幼い頃から母親の意見に従うことに慣れており、母親に対して反対意見を伝えること自体に強い抵抗を感じています。母親を悲しませたくないという気持ちが、結果として妻より義母を優先しているように見えてしまうのです。
こうした背景を知っておくと、夫の態度を敵か味方かという単純な図式で判断せずに済みます。次は、その夫が本当に頼れる存在かどうかを見分けるポイントを見ていきます。
4-2.夫が自分を守ってくれるかどうかを見分けるポイント
夫が本当の意味で味方かどうかは、義母の発言があった後の行動で見分けることができます。義母の言葉をそのまま妻に伝えるだけで終わるのか、それとも間に入って調整しようとしてくれるのかが、大きな分かれ目です。
自分の夫がどちらに近いか、次の比較で確認してみてください。
| ▼夫の姿勢を見分けるポイント | |
| 注意が必要な反応 | 味方になっている反応 |
|---|---|
| 義母の発言をそのまま伝えるだけ | 自分の考えも添えて伝えてくれる |
| 「お母さんもそう言ってる」と同調する | 「それはお母さんの考えだから」と一線を引く |
| 妻と義母の板挟みを放置する | 妻と義母の間に立って調整しようとする |
すぐに理想の対応ができない夫であっても、話し合いを重ねる中で変わっていく可能性は十分にあります。まずは今の夫の反応を、感情的にならずに観察してみてください。
4-3.夫に自分の気持ちを伝えるときの伝え方
夫に気持ちを伝えるときは、責める言い方ではなく、自分がどう感じているかを伝える言い方を意識してみてください。たとえば「なんでお義母さんの味方するの」ではなく、「お義母さんに何か言われた時、私の味方でいてほしい」というように伝えます。
このとき、夫婦の会話に敬語は必要ありません。ふだんの言葉で、素直な気持ちを伝えることのほうが、相手の心に届きやすくなります。
一度伝えただけで完全に変わることは少ないかもしれませんが、繰り返し伝えていく中で、夫の受け止め方も少しずつ変化していきます。
5.義母との距離を、対立せずに取っていく方法
夫の反応が見えてきたところで、次は義母自身との関わり方について考えていきます。義母を敵視するのではなく、無理のない距離を保つ工夫についてお伝えしていきます。
5-1.対立を避けながら距離を置く静かな線引き
静かな線引きとは、義母と真正面から対立せず、必要以上に踏み込ませない範囲を自分の中で決めておく方法です。義母を拒絶するのではなく、距離感を自分の手で調整することを指します。
義母との関係で悩んだとき、多くの方が考えるのは、はっきりと意見をぶつけて分かってもらうことです。しかし、真正面からの対立は、かえって関係をこじらせてしまうことが少なくありません。
たとえば、離婚の話題が出たときは、真剣に反論するのではなく、「今はゆっくり考えたいと思います」と短く伝えて話を切り上げるだけでも十分です。感情的な言い合いを避けながら、自分の立場を守ることができます。
5-2.連絡や接触の頻度を見直す具体的な方法
線引きの考え方が分かったところで、次は日常の中で実践できる具体的な方法についてお伝えしていきます。連絡や接触の頻度を見直すことは、その中でも取り組みやすい方法の一つです。
毎日のように電話やメッセージのやり取りがある場合は、返信までの時間を今までより数時間ずつ延ばしてみることから始めてみてください。急に既読無視をすると角が立ちやすいため、時間をかけて自然に間隔を空けていきます。
訪問の誘いを受けたときは、「その日は子どもの用事があって難しいのですが、来月でしたら伺えます」というように、理由を添えて日程を先に延ばす言い方が角を立てにくくおすすめです。
今まで毎週会っていたのであれば、まずは隔週、次第に月に一度というように段階を踏んで調整していきます。こうした小さな変化の積み重ねが、心の余裕を取り戻す助けになります。
5-3.義両親に対しては敬語を保ちながら伝える工夫
義母との距離を調整する際に大切なのが、伝え方そのものです。義両親とのやり取りでは、夫婦間や子どもとの会話とは異なり、敬語を保ちながら伝えることを意識してください。
たとえば、義母から離婚をすすめられた際には、「お義母さんが心配してくださる気持ちはありがたいのですが、私たち夫婦でよく話し合って決めたいと思っています」というように伝えます。
強い言葉で拒否するのではなく、感謝と自分の意思をていねいな言葉で両立させることで、義母との関係を完全に壊さずに済みます。
6.夫が動いてくれなくても、自分一人から始められる関係修復
義母との距離の取り方が分かったところで、ここからは夫婦関係そのものを修復していく方法についてお伝えしていきます。夫がすぐに変わってくれなくても、始められることがあります。
6-1.パートナーの協力を待たなくても、できることがある
夫婦関係を修復したいと思っても、夫が協力的でなければ何もできないと感じてしまう方は少なくありません。しかし、関係修復は必ずしも二人が同時に動き出さなければ始まらないものではありません。
私がこれまで見てきた夫婦の中には、妻や夫のどちらか一方が先に自分の行動や考え方を変えたことがきっかけとなり、少しずつ関係が好転していったケースが数多くあります。
一人からでも始められる行動として、次のようなものがあります。
- 義母の発言があった日の状況と、自分の気持ちを記録しておく
- 夫を責める言葉を、自分の気持ちを伝える言葉に置き換える
- 義母との接触頻度を、自分の判断で少しずつ調整していく
- パートナーには内緒で、専門家に相談してみる
それぞれについて、順番に見ていきます。
義母の発言があった日の状況と、自分の気持ちを記録しておく
いつ、どんな場面で、何を言われたのかを記録しておくと、感情的になっている時には見えなかった事実の全体像が見えてきます。夫に状況を伝える際にも、記憶だけに頼らず落ち着いて話せるようになります。
夫を責める言葉を、自分の気持ちを伝える言葉に置き換える
「なんで味方してくれないの」という責める言葉は、夫を防御的にさせてしまいます。「味方でいてほしい」という自分の気持ちを伝える言葉に変えるだけで、受け取られ方が大きく変わります。
義母との接触頻度を、自分の判断で少しずつ調整していく
夫の同意や協力を待たなくても、自分から連絡や訪問の頻度を調整していくことはできます。5-2でお伝えした方法は、夫の行動を変えなくても、自分一人の判断で始められる行動です。
パートナーには内緒で、専門家に相談してみる
弊社のカウンセリングでも、パートナーには内緒で一人だけで相談にいらっしゃる方がほとんどです。夫婦二人がそろわなければ何も始められない、というのは思い込みにすぎません。
6-2.一人から始める行動が、夫婦関係に変化をもたらす理由
一人から始める行動がなぜ夫婦関係に変化をもたらすのか、その仕組みについてお伝えしていきます。夫婦は日々の会話や態度を通じて、お互いに影響を与え合っています。
自分が義母の発言に振り回されて余裕をなくしていると、その不安定さは自然と夫にも伝わってしまいます。反対に、自分自身が落ち着きを取り戻し、義母とも夫とも冷静に向き合えるようになると、夫の側にも変化が生まれやすくなります。
たとえば、責めるような言葉を減らし、素直な気持ちを伝えることを続けていくうちに、夫が少しずつ心を開いてくれるようになった、という流れは決して珍しくありません。
6-3.誰にも相談できないときの心の支え方
義母との関係や夫婦のことは、身近な人には相談しづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。義理の家族が関わる問題だからこそ、友人や実の親にも話しにくいという声をよく耳にします。
こうした悩みは、家族や友人よりも、事情を知らない第三者のほうがかえって話しやすいということも少なくありません。夫婦関係の専門家であれば、身内には言えない本音も安心して打ち明けることができます。
先ほどお伝えしたように、パートナーに知らせず一人だけで相談することも可能です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが整理され、次の一歩を踏み出しやすくなります。
ただし、義母からの介入が深刻な場合には、次にお伝えする専門機関への相談も視野に入れておく必要があります。
7.義母からの介入がエスカレートしたときの相談先
義母からの介入が度を越えている場合には、専門機関への相談を検討したほうがよいケースもあります。状況別の相談先を整理すると、次のようになります。
| ▼状況別の相談先一覧 | ||
| 状況 | 相談先 | 連絡先の目安 |
|---|---|---|
| 暴力や強要が疑われる | 配偶者暴力相談支援センター | 各都道府県の窓口 |
| 法律問題か判断がつかない | 法テラス | 0570-078374 |
| 話し合いで解決しない | 弁護士・家庭裁判所の調停 | 法テラス経由でも案内可 |
迷ったときは、まず法テラスに問い合わせて状況を整理し、そのうえで専門機関や弁護士、調停の利用を検討するという順番で進めると無理がありません。
7-1.暴力や強要が疑われる場合は、専門機関への相談を検討する
義母の発言が単なる意見の域を超え、繰り返しの強要や、夫からの暴力的な言動と重なっている場合は、通常の嫁姑問題とは分けて考える必要があります。
内閣府男女共同参画局の集計によると、2024年度に全国の配偶者暴力相談支援センターに寄せられた相談件数は129,491件にのぼり、前年度からわずかに増加しています。日常的な威圧や恐怖を感じる状況があるなら、我慢を続ける必要はありません。
7-2.法テラスに相談できる内容と利用の流れ
法律的な対応が必要かどうか迷ったときは、まず法テラスに相談してみてください。法テラスでは、離婚やDV、恋愛トラブルなどの分野について、状況に応じた法制度や相談機関を案内してもらえます。
利用したい場合は、法テラス・サポートダイヤル0570-078374に電話をかけることで、悩みの内容に応じた相談先を紹介してもらうことができます。何をどこに相談すればいいか分からない段階でも、気軽に問い合わせて構いません。
7-3.弁護士や調停の利用を考えるべきタイミング
義母との問題が、夫婦だけの話し合いでは解決しない段階まで来ている場合は、弁護士への相談や、家庭裁判所の調停の利用を考えるタイミングです。
最高裁判所の資料によると、夫婦関係調整調停における平均的な期日の間隔は1.9か月とされています。調停は一度で終わるものではなく、時間をかけて話し合いを重ねていく手続きであることが分かります。
ただし、調停には離婚を目的とするものだけでなく、円満な関係を取り戻すことを目的とするものもあります。夫婦関係を続けたいという気持ちがあるなら、その希望を伝えたうえで利用を検討してみてください。
8.夫婦関係の修復にかかる、リアルな道のりと未来
ここまで、義母との向き合い方や自分一人からできる行動、専門機関の活用についてお伝えしてきました。最後に、関係修復にかかる時間と、その先にある未来についてお伝えしていきます。
8-1.関係修復には1年〜1年半かかることを前提に考える
夫婦関係の修復は、数日や数週間で完了するものではなく、最低でも1年、多くの場合は1年から1年半ほどかかります。これは、相手の受け止め方や行動が変わるまでに、一定の時間が必要だからです。
おおまかな流れを段階で整理すると、次のようになります。
| ▼関係修復のおおまかな流れ | |
| 時期の目安 | 起こりやすい変化 |
|---|---|
| 初期(〜3か月ごろ) | 自分の気持ちの整理、接し方の見直しを始める段階 |
| 中期(〜半年〜1年ごろ) | 夫婦の会話に少しずつ変化が見え始める段階 |
| 後期(1年〜1年半ごろ) | お互いの信頼関係が落ち着きを取り戻す段階 |
早く結果を出したいと焦る気持ちは自然なものですが、焦りが先に立つと、かえって相手に不安や圧力を与えてしまうことがあります。関係修復には一定の時間がかかるものだと、あらかじめ心づもりをしておくことが大切です。
8-2.焦らず進めることが、結果的に一番の近道になる理由
なぜ焦らないことが近道になるのか、その理由についてお伝えしていきます。関係修復の途中で焦りが強くなると、相手の反応を急かしたり、小さな変化を見逃してしまったりすることがあります。
一方で、時間がかかることを受け入れたうえで淡々と取り組み続けた方は、途中で一喜一憂しにくく、結果として行動を継続しやすい傾向があります。継続できることこそが、関係修復では何より重要です。
義母からの発言をきっかけに始まった今回の悩みも、長い目で見れば、夫婦関係を見直すための一つのきっかけだったと感じられる日がくるかもしれません。
8-3.義母のひと言をきっかけに、夫婦の絆が強くなることもある
義母からの離婚をすすめる発言は、今はつらく感じられるかもしれません。しかし、この出来事をきっかけに、夫婦二人が改めて向き合い、以前よりも強い絆を築けたというケースも数多くあります。
私が関わったある夫婦は、義母の発言をきっかけに妻が自分の気持ちを紙に書き出し、責める言葉を減らすことを半年ほど続けました。すると夫のほうから、これまで話せていなかった不満を打ち明けてくれるようになりました。
義母の発言によって、これまで見過ごしていた夫婦間のすれ違いに気づき、話し合うきっかけが生まれることもあります。つらい出来事が、結果的に関係を見直す転機になることは、決して珍しくありません。
今は先の見えない不安の中にいるとしても、一つずつ行動を積み重ねていけば、夫婦関係は必ず良い方向へ変えていくことができます。
9.よくある質問
ここまでの内容と重なる部分もありますが、特によく寄せられる質問について、あらためて端的にお答えしていきます。
まとめ
義母から離婚をすすめられたとき、まず大切なのは、その発言と夫婦としての意思を切り分けて考えることです。義母の意見は一つの参考にすぎず、最終的な判断をするのは夫婦自身であることを忘れないでください。
夫が思うように動いてくれない場合でも、自分一人から始められる行動はたくさんあります。パートナーの協力を待たずとも、自分の考え方や接し方を変えることが、関係修復への確かな一歩になります。
最後に、今回お伝えした大切なポイントを振り返っておきます。
- 離婚を決めるのは義母ではなく夫婦自身であること
- 義母とは対立せず、静かな線引きで距離を保つこと
- 夫が動かなくても自分一人から行動を始められること
- 修復には1年〜1年半という時間がかかると心得ること
義母との距離を上手に保ちながら、必要な場合には専門機関の力も借り、焦らず時間をかけて向き合っていく。その積み重ねの先に、夫婦としての新しい未来が待っています。





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